【研究所コラム】知っておくと怖くない!暮らしの中の悪玉生物たち
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Vol.4 【タイガーモスキート】 猛烈な人への攻撃性
 
タイガーモスキート アジアンタイガーモスキート(Asian tiger mosquito:写真)。いかにも強そうな英名をもつこの蚊は、夏の蚊の代表種です。ヤブカ属の仲間で白黒斑の蚊といえば、「庭先や公園などでいつも刺されるあの蚊か」とピンとくるはずです。体長約4・5ミリ、黒色で、胸背の中央に1本の白色縦線があることから、ヒトスジシマカAedes albopictus (SKUSE)という和名がつけられています。

 早朝から夕方にかけての昼間に活動しますが、とにかく人への攻撃性(吸血性)が猛烈で、人が近づいて来るのを察知すると直にアタックを開始し、とまると直ぐに吸血します。その痒みは、夜間に活動するアカイエカなどより数段上で、刺された痕がなかなか消えないのも嫌な特徴です。日本・韓国・中国・東南アジア・オーストラリア・アメリカなどに広く分布しますが、近年の地球温暖化の影響で、従来分布していなかった地域(日本では津軽海峡付近)にも分布を拡大しています。

 この蚊はデング熱(デング出血熱)のウイルスを媒介することで世界的に知られており、毎年数百万人の患者が発生しています。また、アメリカで流行しているウエストナイル熱のウイルスを媒介することでも知られており、注意を要する蚊です。
 肝心の対策ですが、この蚊は雨水枡や植木鉢の受け皿などの小さな水溜りが発生源となります。ですからボウフラの発生源を極力減らすことが対策の基本となります。また、庭仕事などの際には忌避効果の高い医薬品表示の虫よけ剤をこまめに塗ると良いでしょう。

エフシージー総合研究所 環境科学研究室 川上裕司)
 
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