食品料理研究室
2004年度の企画概要
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新聞掲載用レシピ制作『阿木燿子の ほんのりきぶん』
ライブビストロも経営する女優・作詞家の阿木燿子さんが、お得意の酒の肴を教えてくれました。お酒にまつわる楽しいエピソードもお楽しみに。
新聞掲載用レシピ制作
 
3/11

“貧乏性”が生んだ独創的な一品

 こんな風にお料理のコーナーを持たせていただいているせいか、このところ雑誌のインタビューでも、健康や料理に関して質問されることが多い。
 先日もある女性誌で、若い女性のインタビュアーから、「阿木さんの得意料理は何ですか?」と尋ねられた。それに私はこう答えた。
 「冷蔵庫の余り物で作る、残飯整理です」
 彼女は一瞬、けげんな顔をした。残飯という言葉がピンと来なかったようだ。その表情を盗み見て、私は反省する。そんな古い言い方をした私が悪いと。
 今時、ペットでさえ高級なキャットフードやドッグフードを食べる時代である。残飯などという言葉は、死語に近いのかもしれない。
 世代感のずれを感じつつも、いたずら心を出して私は彼女にこう逆インタビューしてみた。「じゃ、廃品利用って言葉は知ってる?」「ええ、リサイクルのことですよね」と彼女はすんなり答えた。
 リサイクルも残飯整理も楽しい。普通なら捨ててしまうような物を再利用できた時、心の底から喜びが湧(わ)き上がってくる。うーん、やったァ、という気になる。
 私は根が貧乏性なせいか、捨てるのが苦手だ。とくに食べ物は少しでも残すと罰があたると教育されてきた世代なので、ゴミ箱に放り込む時は胸が痛む。さりとて、冷蔵庫の中でかたくなってゆくのを見るのもつらい。
 それならば残飯整理。有り合わせの食材で、思いがけず美味(おい)しい物ができた時は、何か大発見をしたような気分になる。
 発想としては、今回の一品も残飯整理に近い。かたくなったパンだって、ちょっとした工夫で、腹持ちの良いサラダに変身する。
 必要は発明の母ということわざがあるが、私の場合は、貧乏性はオリジナリティーの母。うん、貧乏性でもいいんだ。(文・調理 あき・ようこ=作詞家)

パンサラダ

※こちらの原稿はサンプルとして掲載しております。この原稿を無断で雑誌等に転載することは禁じられております。使用を御希望される方は当研究所までご連絡ください。

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