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2/11
ワインに合う可愛いおつまみ
最近、めっきり酒量が落ちている。一昔前は気の合った仲間と、深夜までバーをはしごすることも少なくなかった。
私が覚えている自己最高ベストは、生ビールの中ジョッキを二杯、カクテルを三十六杯というものだ。
時間にして四時間弱。あるパーティーでのことだ。そのパーティーはおしゃれな趣向が凝らされており、ジャズの生演奏が入っていた。それに加えて、日本のバーテンダーの草分けとも言うべき高名なバーテンダーが来ていた。
ステージではご機嫌な演奏が続いている。どれも聞き覚えのあるスタンダードナンバーだ。
バーテンダーは曲が変わるたびに、その曲のイメージに合わせてシェーカーを振る。たとえば『酒と薔薇(ばら)の日々』ならば、グラスの中に薔薇色のカクテルが注がれるといった感じだ。
心地良いリズムに合わせて体を揺すっていると、お酒がスイスイ入ってゆく。酔いがまわるにつれ、何杯目なのか意識をしなくなる。バーカウンターに寄りかかり、注がれるままにグラスを空けていく。
そしてラストソング。ふと曲目のリストに目を落とすと、三十六曲目、ということは、何とカクテルを三十六杯飲んだことになる。
しかし、バーテンダーがベテランだったせいか、体調が良かったせいか、二日酔いはせずに翌日、すっきり目が覚めた。
もうあのころのようには飲めないが、美味(おい)しいおつまみがあれば話は別。それに誘われて、ついグラスに手が伸びる。
やはりワインにはチーズが合う。そこでチーズにちょっと手を加えてみたくなった。見た目も可愛(かわい)らしく、サイズがミニなので、食べやすいところがミソ。
もう若くはないのだから、飲み過ぎには気をつけねば。(文・調理 あき・ようこ=作詞家)
4種のチーズのゼリー寄せ
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