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暖かい部屋で冷たい料理を贅沢に
新年早々、妙な書き出しで恐縮だが、私は冷え性である。それなのに、家では素足でいることが多い。床暖房をしているのを良いことに、スリッパすら履かずにいる。
思えば、私のそんな癖は子供のころに培われた。それも当時、テレビで放映されていたアメリカのホームドラマの影響が大きい。そのホームドラマの中で、子供たちは薄着だった。
ストーリーは忘れたが、そのドラマにこんなシーンがあった。
外は雪。出窓のカーテン越しに、シンシンと雪が降り積もっているのが見える。広いリビングには、赤々と暖炉が燃えている。
その前で子供たちが暖を取っている。ジャンパーを脱ぎ、Tシャツ姿だ。手にはアイスクリームを持ち、楽しそうにお喋(しゃべ)りをしながら、それを食べている。
そのシーンを見た時、私はショックを受けた。それもカルチャーショックと呼べるくらい、大きなショックを。雪が降っているのに、アイスクリームを食べるなんて信じられない。その驚きの中には、羨望(せんぼう)が混じっていた。
当時の日本人の暮らしは貧しかったから、大方の子供たちは、冬はおばあちゃんが作ってくれた綿入れのチャンチャンコを着て、せいぜいお三時にアツアツの焼き芋を食べるのが関の山だった。
そのシーンを観た時から、寒い時に薄着をし、冷たいものを食べる。これが私にとって最高の贅沢(ぜいたく)になった。
外は雪。暖房がきいた室内で、シャーベット状のスモークサーモンや柿を食べれば、ゴージャスな気分になること請け合い。この時のお酒はもちろん、よく冷えた白ワイン。
今年もお酒が美味(おい)しく頂けるおつまみを目指して、頑張ります。どうぞ、よろしく。(文・調理 あき・ようこ=作詞家)
スモークサーモンとフルーツの冷製
※こちらの原稿はサンプルとして掲載しております。この原稿を無断で雑誌等に転載することは禁じられております。使用を御希望される方は当研究所までご連絡ください。
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