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12/17
聖夜の食卓にサプライズ
今年の秋、私は久し振りにバーベキューをやった。星空の下、涼やかな虫の音を聴きながらである。
炭火をおこすのが結構大変だったが、気の合う仲間と食べるバーベキューの味は格別だった。
それまで私はバーベキューを料理のうちに入れていなかった。加えて、さして美味(おい)しいものとも思っていなかった。何しろ材料を焼くだけである。武骨なカウボーイにだってできる、簡単な調理法という程度の認識しか持っていなかった。
そもそも私のバーベキューのイメージの原点には、カウボーイが居る。
二十数年前、主人(ミュージシャンの宇崎竜童さん)と私はテレビの音楽番組の仕事で、アメリカを旅したことがあった。
旅の途中、私たちは現役カウボーイと出会い、一緒に食事をするチャンスを得た。たき火を囲んでのバーベキューだ。肉の焼ける匂いが夜空を焦がす。その香ばしい匂いに誘われて、ガブリと食らいついてみたら、その固いことといったらない。おまけにほとんど味がなくて、思わず吐き出しそうになった。
そんなマイナスイメージも、今年の秋風とともに払拭(ふっしょく)。それどころか料理の原点は焼くことにあり、と気付かされた。
野菜を焼いただけで、あんなに美味しいなんて驚きだ。野菜の本来持っている甘さが際立って、自然の恵みに感謝したくなった。
ということで、今回は焼くことにこだわった一品。加えて盛り付けにも。
今年の流行語大賞の中に、サプライズというのが入っていたが、目で驚かせて、舌で驚かせて、食べる人を唸(うな)らせたいもの。
これなら野菜嫌いなお子さんでも、喜んで手を付けてくれるかも。
今年はバーベキューのクリスマスツリーで、サプライズな聖夜はいかが? (文・調理 あき・ようこ=作詞家)
バーベキュー・ツリー
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