食品料理研究室
2004年度の企画概要
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新聞掲載用レシピ制作『阿木燿子の ほんのりきぶん』
ライブビストロも経営する女優・作詞家の阿木燿子さんが、お得意の酒の肴を教えてくれました。お酒にまつわる楽しいエピソードもお楽しみに。
新聞掲載用レシピ制作
 
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“高級素材”をもっと気軽に

 友人に豆腐は大好物だが、湯葉(ゆば)は嫌いという男性がいる。その理由が振るっている。湯葉は豆腐を作る過程で出来る上澄みに過ぎないのに、そんな物に高いお金を払わされるのが、納得いかないと言うのだ。
 彼は本来、合理的な人だ。言葉を替えれば、ケチとも呼べる。彼の理論によると、製造過程で生まれるおまけのような物は、それなりの価格で販売すべきであり、そこで利潤(りじゅん)を稼(かせ)ぐのは、いかがなものか、ということらしい。
 彼の熱弁を聞きながら、私はこう尋ねてみた。「おからはどうなの? あなた、おからが好きだって言ってたわよ。最近、おからも結構な値段を取るけど」
 彼の説によると、おからは気にならないのだそうだ。なぜかと言うと、おからには未(いま)だに庶民の味方というイメージがあるせいらしい。湯葉は、さも私は高級食材よ、と取り澄ました感じがして、そこが腹立たしいのだと言う。
 だから、和食の店に行っても、彼は決して湯葉を注文しない。その癖(くせ)、私がオーダーすると、ちょっと失礼とか言って、横から手を出してくる。そして、やっぱり旨(うま)いや、などと宣(のたま)う。
 その横顔を盗み見ながら、私はちょぴりムッ。友達とはいえ、私だって女性である。紳士たるもの、女性の前ではもう少し気取っていて欲しいなと。
 湯葉ではないが、人間にもある程度の見栄は必要だと思う。自分をより“高級”に見せる自己流演出は許される気がする。
 とは言え、彼のような人にでも納得してもらえる、湯葉のレシピをひとつ。
 観光地のお土産屋さんで売っていそうなネーミングだが、名付けて「湯葉せんべい」。
 湯葉は生でも、煮ても揚げても美味しい。お酒にもよく合うので、もっと気軽に日常に取り入れたい食材である。(文・調理 あき・ようこ=作詞家)

湯葉せんべい

※こちらの原稿はサンプルとして掲載しております。この原稿を無断で雑誌等に転載することは禁じられております。使用を御希望される方は当研究所までご連絡ください。

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