食品料理研究室
2004年度の企画概要
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新聞掲載用レシピ制作『阿木燿子の ほんのりきぶん』
ライブビストロも経営する女優・作詞家の阿木燿子さんが、お得意の酒の肴を教えてくれました。お酒にまつわる楽しいエピソードもお楽しみに。
新聞掲載用レシピ制作
 
8/27

揚げたてをピールとともに

 私にとって料理は息抜きだ。仕事で疲れた頭をリラックスさせるには、もってこいの作業である。
 詞やエッセイ、はたまた小説を書いていると、時々、行き詰まって何も思い付かなくなることがある。そんな時はキッチンに立つ。冷蔵庫の前でしゃがみ込んで、あ〜、昨夜のひき肉が半端に余っているな、などと思うと、急に元気が出る。
これを何とかしなくちゃ。ひき肉は傷みが速いから、さっそく調理にかかろう。こう思った瞬間から、私の脳は料理モードに突入する。ミニミートパイにして焼いてみようか。いや待てよ、肉団子にして中華風に揚げるのも手かも、などと。
 ひとしきり試行錯誤を繰り返し、一応の完成をみると、気分がすっきりする。その後、書斎に戻るのだが、それからは能率がグンと上がるから不思議だ。
 まさしく料理は句読点。段落の終わりに付く点や丸みたいなもので、そこから新しい一行が始まる感じである。
 句読点という言葉をヒントに、突然、そんなイメージのおつまみを作ってみたくなった。
 お酒のおつまみにもいろいろあり、お腹(なか)にしっかり溜(た)まるものと、ちょっと手なぐさみ程度につまむものとでは発想が変わる。
 文章で言えば前者は文そのものだし、後者は句読点という感じだ。句読点はやはり軽いものが良い。
 ということで考案したのがこの一品。たまたま冷蔵庫の中にワンタンの皮が余っていたので、それにプチトマトやチーズの角切りを入れて素揚げしてみた。形はワンタンの皮の両端を捻(ひね)りキャンデー風。
 残暑の厳しい折、この一品、絶対ビールのおつまみ向き。冷たい生ビールに、揚げたての〈ワンタンキャンデー〉で、忙しい生活にぜひ、句読点を。(文・調理 あき・ようこ=作詞家)

ワンタンキャンデー

※こちらの原稿はサンプルとして掲載しております。この原稿を無断で雑誌等に転載することは禁じられております。使用を御希望される方は当研究所までご連絡ください。

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