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料理研究家
藤井恵さん
ご飯が進む香ばしい風味と食感
身近にある素材をおしゃれな家庭料理に変える料理研究家、藤井恵さん(37)の料理は、新感覚なアイデアに定評がある。料理だけでなく、自宅のキッチン、リビングのインテリアやガーデニングなども雑誌などでたびたび取材され、そのすてきな暮らしぶりに憧(あこが)れる主婦も多い。
「でも、実生活は雑誌の写真のように優雅にのんびりとは、なかなかいかないんですよ。朝は、まず小学5年と2年の娘たちのお弁当作りに始まって、家族を送り出したら大急ぎで掃除や洗濯を済ませ、いざ仕事。毎日、時間と追いかけっこしています」と藤井さん。
紹介してくれた〈ぶっかけ豆腐丼〉は、忙しくて食事を作る時間がないときや、疲れて食事の支度をするのが面倒なときに登場するとっておきの一品とか。それにしてもハイセンスでそそとした藤井さんのイメージとは違い、ぶっかけとはまた豪快!
「こう見えて、私、体育会系なんです。学生時代は陸上と水泳をやってましたから」
どおりでキッチンでの動きも、機敏でスピーディー。電子レンジで温めた豆腐を手でちぎって丼のご飯にのせ、ゴマ油でいためたカリカリジャコを熱々の油ごと豆腐の上にジュッ! そこに薬味のネギとショウガ、しょうゆをふったら早くもゴール。
食べるというより、“かっ込む”という表現がぴったりくる丼だ。淡泊な豆腐が、熱々のゴマ油とジャコをかけるだけのひと技で、ここまでご飯の進むおかずになるとは驚いた。やわらかな豆腐とカリッといためたジャコの対照的な食感、丼から漂うゴマ油の香ばしい風味。このうまさは後を引く。
「今回は木綿豆腐を使いましたが、絹ごしでもかまいません。薬味は青ジソ、ミョウガ、クレソン、香菜でもいいし、しょうゆの代わりにナンプラー(魚醤)とレモン汁をかけてエスニックな味にもアレンジできます。味の決め手は、なんといってもゴマ油でいためたカリカリジャコですから、これだけは弱火でしっかりいためるのがポイント」
冷蔵庫にザーサイや高菜、野沢菜などがあれば、刻んでトッピングに添えてもよし。
「ぶっかけ豆腐は、ご飯にかけずに、おかずの一品として出すこともあって、酒の肴(さかな)にも向くんですよ」。じつは藤井さん、お酒もなかなかイケる口。お酒の進む味は、ご飯も進む。納得である。(山田冨起子)
ぶっかけ豆腐丼
※こちらの原稿はサンプルとして掲載しております。この原稿を無断で雑誌等に転載することは禁じられております。使用を御希望される方は、当研究所までご連絡ください。
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