食品料理研究室
2003年度の企画概要
新聞掲載用レシピ制作『わたしのイチ押し クイック丼』
食事の支度をする時間がないときや面倒なときに重宝する丼もの。
料理研究家の方々にとっておきのアイデアを教わります。
新聞掲載用レシピ制作
 
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料理研究家
磯田洋子さん

栄養満点で組み合わせ自在 

 「つまんでみてください」。
 料理研究家の磯田洋子さんが勧めてくれたのは、茶がらのつくだ煮。日本茶をいれた後に残る、あの茶がらである。つまんでみると、これが意外なほどおいしい。薄味でさっと煮上げているせいだろう。お茶の香りが残り、かすかなほろ苦さも、フキの葉のつくだ煮に似て味わい深い。
 「箸休めにいいでしょう? 茶がらが出るたびに冷凍しておいて、ある程度たまったら、こんなふうに煮ておくんです。これがなかなか重宝でしてね。冷ややっこにのせてよし、チャーハンの仕上げに加えてもよし。チリメンジャコ、ゴマと一緒にご飯に混ぜておにぎりにしてもおいしいんですよ」
 今回の〈茶がら丼〉も、ご飯に茶がらのつくだ煮と香ばしい白ゴマをたっぷり加えた、手軽な混ぜご飯。上にのせる鶏肉もそぎ切りにしているので、すぐ焼き上がる。シンプルな丼物だが、塩味の焼き鶏とシャキシャキしたネギの組み合わせが絶妙で、ご飯がすすむ。
 「茶がらはじゃまにならない味ですから、上にのせるおかずは何でもいいんです。焼き魚でも、ご飯にちょっと酢を混ぜて、マグロの刺し身やイクラのしょうゆ漬けをのせてもいいですしね」
 それにしても、なぜ茶がらなのか。実は磯田さん、2年前に日本茶インストラクターの資格を取得している。
 「通信教育で学んだのですが、そのときに茶がらにはとても栄養があることを知ったんです。ビタミンCやカテキンはお茶を飲むことでとれますけど、食物繊維や水に溶けないβ-カロチン、ビタミンEなどは全部茶がらに残される。これを捨ててしまうのはもったいない。料理に生かせないかしら、と考えてみたわけです」
 そうして編み出した茶がらレシピの数々。つくだ煮のほかにも、天ぷら、酢の物、パウンドケーキやクッキーに加えてもおいしいという。
 「日本茶インストラクター協会主催の講習会では、茶がらと菊の酢の物を紹介したんですけど。みなさん、『お茶がらってこんなにおいしいんだ!』と感嘆されていました。『茶がらなんて食べたくないよ』と言っていた主人も、今では茶がらのつくだ煮のファンなんですよ」
 おいしく食べて、がん予防や老化防止にも役立つ茶がら料理。まずはつくだ煮から試してみてはいいがだろう。(田中明子)

茶がら丼

※こちらの原稿はサンプルとして掲載しております。この原稿を無断で雑誌等に転載することは禁じられております。使用を御希望される方は、当研究所までご連絡ください。

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