食品料理研究室
2003年度の企画概要
新聞掲載用レシピ制作『わたしのイチ押し クイック丼』
食事の支度をする時間がないときや面倒なときに重宝する丼もの。
料理研究家の方々にとっておきのアイデアを教わります。
新聞掲載用レシピ制作
 
12/4

おもてなし教室主宰
清水千代美さん

ご飯に“技あり”のひと工夫

 「例えば、ワインやシャンパンで乾杯をするような洋風のおもてなしのときでも、私は最後に必ずご飯と吸い物、漬物をお出しするんです。ご飯は雑炊、混ぜご飯、焼きおにぎりのときもあれば、小さな丼物にすることも。最後にちょっとご飯をいただくと、私自身、おなかも気持ちもホッとする。やっぱり日本人ですね(笑)」
 丸い顔をクシュッとさせて何ともチャーミングな笑顔を見せる清水千代美さん。東京・赤坂の自宅でおもてなし教室を開いて16年。和洋中の料理やお菓子をはじめ、お花やテーブルセッティングまで教えている多才な女性だ。
 そんな清水さんが今回紹介してくれたのは、おもてなしの締めくくりにぴったりの小さな丼物2品。どちらも日本人の好きなマグロを使った丼で、難易度1。料理初心者でも失敗なくできるという。
 〈かくれツナのアボマグ丼〉は、食感のよく似たアボカドとマグロを組み合わせた和洋折衷の丼物。
 「写真でお見せできないのが残念ですが、ご飯の間にツナのマヨネ−ズあえをしのばせているんですね。こうすると子供も喜びますし、大人の方にも好評です」
 そう、まるで宝探しで宝を掘り当てた気分。あっと驚いた後、自然に顔がほころんでしまう。しかもこの丼、底のほうにだし汁が張られているので、最後は雑炊のようにサラサラッといただける。簡単にして意外性に満ちた、楽しい一品だ。
 もうひとつの〈青味いっぱいのマグロ丼〉は、中トロのマグロにワサビじょうゆをサッとからめてのせた純和風丼で、こちらもご飯に技あり!
 「おしょうゆ入りのすし酢でご飯にほんのり味を付け、ゆでて細かく刻んだ大根の葉やカイワレ、青ジソをたっぷりと混ぜています。ちょっとしたことですけど、お店で食べるマグロ丼とはまた違う、栄養バランスを考えた一品になると思いますよ」
 ご飯に混ぜる野菜は、ほかに大根、ニンジンなど。なるべく刺し身のツマになるようなものを選ぶと、マグロとしっくりなじむという。
 「私の父は築地の魚河岸でマグロ問屋をやっていたものですから、マグロの扱いにうるさくて。鮮度を台無しにしたり、奇をてらったことをするといい顔をしないんです。でも、このマグロ丼などは、『おっ、こういうのはいいなあ』と、お墨付きをもらいました(笑)」(田中明子)

かくれツナのアボマグ丼/青味いっぱいのマグロ丼

※こちらの原稿はサンプルとして掲載しております。この原稿を無断で雑誌等に転載することは禁じられております。使用を御希望される方は、当研究所までご連絡ください。

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