食品料理研究室
2003年度の企画概要
新聞掲載用レシピ制作『わたしのイチ押し クイック丼』
食事の支度をする時間がないときや面倒なときに重宝する丼もの。
料理研究家の方々にとっておきのアイデアを教わります。
新聞掲載用レシピ制作
 
10/23

パン・お菓子研究家
小黒きみえさん

ヘルシーな和の素材を使って

 「パンやケーキを焼く仕事をしていると、ふだんの食事でもバタ臭いものばかり食べているんじゃないかと思われているようで(笑)。でも、実は大のご飯党。しかも納豆や油揚げ、海藻、乾物のような地味な和食のおかずが大好きなんです」というのは、パン・お菓子研究家の小黒きみえさん(48)。
 家族が毎朝食べるパンも焼くが、「家で作るパンはご飯と同じで飽きない味が一番」という。朝は決まってホームメイドのパンが登場し、昼、夜はご飯の出番となるのが小黒家の日常の食卓。
 「うちは家族の食事がバラバラになることも多いので、1人分ずつさっと作って出せる丼物は定番になっているものが多いんですよ」
 その中から今回、紹介してくれたクイック丼は〈納豆セロリ丼〉と〈とろろめかぶ丼〉の2品。どちらも切ってあえるだけ、しかも身近な和の素材を使ったヘルシー丼だ。
 「友人が教えてくれた納豆セロリ丼は、残ってしまうセロリの葉を無駄なく使える一品。山ほどの葉を刻んでも納豆とあえるとしなっとしてカサが減り、香りもやわらいでたっぷり食べられるんです」
 そして味の決め手は、最後に真ん中にポトンと落とす卵黄のしょうゆ漬け。
 「卵黄をひたひたのしょうゆに漬けて冷蔵庫に2、3日おくと、水分がほどよく抜けて濃厚な味になります。この卵黄だけ熱々のご飯にのせて食べてもおいしいの。卵白を使うお菓子を作ったとき、余った卵黄は1個づつ小さな空き瓶に入れ、しょうゆ漬けにします。パリパリのレタスや焼いたきのこにからめていただくこともあります」
 もう一品のとろろめかぶ丼は、とろろめかぶとオクラ、カツオ節、しょうゆを混ぜてご飯にのせ、カリカリに焼いた油揚げをトッピングすれば完成。あっさり味だが、具の“とろとろ”と“カリッ”とした食感の組み合わせがグッドアイデアで、こちらもご飯がすすむ。
 「最初から濃い味だと飽きるので、食べながらしょうゆは好みで足してください。削り節は、うちではだし用と別に、ひとつかみずつ空いりして密閉容器に入れ、冷凍しておくんですが、これをパッとふり入れると、あえ物にさっとうまみが加わります。カリカリに焼いた油揚げもサラダに散らしたり、にゅうめんにのせたりと、出番の多い食材です」(山田冨起子)

納豆セロリ丼/とろろめかぶ丼

※こちらの原稿はサンプルとして掲載しております。この原稿を無断で雑誌等に転載することは禁じられております。使用を御希望される方は、当研究所までご連絡ください。

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