食品料理研究室
2003年度の企画概要
新聞掲載用レシピ制作『わたしのイチ押し クイック丼』
食事の支度をする時間がないときや面倒なときに重宝する丼もの。
料理研究家の方々にとっておきのアイデアを教わります。
新聞掲載用レシピ制作
 
9/25

料理研究家
浜田ひろみさん

煮汁をたっぷり使い、煮含めて

 “わぁ、かわいい!”。ふたを開けた瞬間、童心に帰ってはしゃぎたくなるような、楽しい一品。四色のそぼろご飯をカップに分け入れた〈ミニカップそぼろ丼〉だ。
 作ってくれたのは、浜田ひろみさん。料理研究家として25年のキャリアを持つベテランである。
 「秋ですもの、屋外で食べるのも気持ちがいいですから、お弁当仕立てにしてみました。アルミカップに小分けにすると、ご飯を早く冷ませるし、手に取って食べやすいでしょう。それにアルミや紙の容器なら、食べた後、手ぶらで帰れるので楽。お母さんと小さいお子さんの公園ランチや秋の行楽、運動会に。あるいは、おじいちゃま、おばあちゃまのお昼ご飯にお届けしても喜ばれると思います」
 牛そぼろ、いり卵、ニンジン、サヤインゲン。彩りよくそろった具材の中でも、「ぜひ、ご家庭でも作ってみてほしい」と浜田さんが力を込めるのが、牛そぼろだ。
 「牛肉は初め、ササッといりつけて作りますでしょ。それでは味がよくしみなかったり、肉の塊が残ってボソボソしたり、おいしさがいま一つですね。たっぷりめの煮汁で、時間をかけて煮含めていく方が、断然おいしくできます」
 煮汁を多めに加えれば、木じゃくしでサーッと混ぜるだけでひき肉がきれいにほぐれていく。箸で懸命にかき混ぜなくてもいいのだ。
 おまけにこの煮物、時間こそ15分ほどかかるものの、途中であくをすくう以外はまったくの手間いらず!
 「そう、ガスにお任せで放っておけばいいの。これが煮物のいいところ。つきっきりで世話を焼かなきゃいけないいため物や揚げ物より、ずっと手軽でしょう?」
 まさに、“放っとけ煮”と呼びたくなるクイックさ。これで、きめ細かくしっとりとした牛そぼろができるのだからうれしい限り。実ザンショウの香り、甘辛味がしっかりと肉にしみて、おいしさも格別だ。
 時間をかけて煮た牛そぼろは保存性も高く、冷蔵庫で1ヵ月はもつという。時間のあるときに多めに作っておけば、そぼろ丼をはじめ、混ぜご飯やおにぎり、練りみそと合わせて生野菜にのせたりと、大活躍間違いなしだ。
 ちなみに今回のそぼろ丼、ご飯をすし飯にしてもさっぱりとして美味。こちらもぜひお試しを。(田中明子)

ミニカップそぼろ丼

※こちらの原稿はサンプルとして掲載しております。この原稿を無断で雑誌等に転載することは禁じられております。使用を御希望される方は、当研究所までご連絡ください。

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