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料理研究家
大久保恵子さん
豆腐をいためて香ばしく
「バリバリバリバリッ」。ゴマ油を熱したフライパンに豆腐を入れるなり、かみなりのような音が鳴り響く。
「そうそう、この音がいいのよね。ここで豆腐の水気がなくなるまで徹底的にいためること。ポイントはそれだけよ」と、手慣れた調子の料理研究家、大久保恵子さん。
時々手を休め、水分を蒸発させる間に、薬味を刻んだり、ご飯をよそったりして盛り付けの準備も万端。ポロポロになった豆腐にしょうゆを回しかけ、さらにいりつければ出来上がりだ。
『毎日が豆腐主義』(高橋書店刊)という著書があるほど、豆腐好きの大久保さんをして、「ぞっこん!」といわしめる〈かみなり丼〉。「うちのご飯だから気取らず、“猫まんま風”に混ぜてかき込んだほうがおいしいの」
なるほど、豆腐のホロホロした軽さと品のよい香ばしさがなんとも口当たりよく、たっぷりかけた万能ネギや削り節で風味も満点。ぼそっとしがちな点は、大根おろしがしっとり、さっぱりとまとめてくれ、面白いほどスルスルとおなかに収まっていく。
「唯一、こだわってほしいのが、空いりして香りを立たせたフワフワの削り節だけど、これはまとめて作って密閉容器に詰めておけば、いつでも使えて便利ですからね。とにかく、時間がないときは、材料の種類を少なくして手数を減らすのが一番。いつもはちゃんと作っているんだから、たまには思いっきり簡単でいいのよ!」と、心強いアドバイス。卵でとじればボリュームアップするし、夏の食欲がないときにも、打って付けだ。
また、簡単といえば、「マヨネーズとツナ缶はなんにでも合う最強コンビ。意外な野菜まで丼にしてくれる」と大久保さん。
〈ニガウリのツナマヨ丼〉は、ニガウリ独特の苦味が、マヨネーズによってまろやかにカバーされ、子供にも大変食べやすい味に仕上がっている。そうめんやパスタとも合うし、ワカメやモズクをプラスすれば、ぐっと沖縄っぽくなるそうだ。
そして、材料が中途半端に残るのもわずらわしいので、「大きめのニガウリでも、全部切って、一緒に湯がいてしまいましょう。冷蔵庫でよく冷やし、朝、おひたしやグリーンサラダにして食べると、とってもおいしいから」
ビタミンCたっぷりで肌はつやつや。頭もバチッとさえそうだ。(並木伸子)
かみなり丼/ニガウリのツナマヨ丼
※こちらの原稿はサンプルとして掲載しております。この原稿を無断で雑誌等に転載することは禁じられております。使用を御希望される方は、当研究所までご連絡ください。
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