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料理家
石原昌子さん
調味料を火にかけ穏やかな味に
石原昌子さんは料理研究家であり声楽家でもある。幼少のころから、料理研究家の母、明子さんに鍛えられた舌で勘どころを押さえた味を創り出し、一方では自らの身体を楽器に音を紡ぎ出す。
何のかかわりもなさそうだが、どちらも五感に共鳴するとまことに心地いい点でつなっがっており、その天性の才でのびやかに二足のわらじを履き続けている。だから、日々とても忙しい。
「家族とは生活時間のすれ違いが多いので、しょっちゅう“一人ご飯”をします。手をかけたくないときは、一皿に野菜とタンパク質のおかず、主食も盛るワンプレートスタイルにしています。後かたづけも楽ですね」と石原さん。
〈タイ風ご飯プレート〉はサラダとスープをつけて簡単もてなしメニューにすることもある定番の一皿。ここで使うスイートチリソースは、タイ料理に使う甘くて辛い調味料。普通はそのままつけだれにするが、火にかけて“生”のとんがりを消したので、ほかの調味料とよくなじみ、穏やかな味に仕上がった。“早うまレシピ”には、こんなさりげない工夫も潜んでいる。
この手の調味料は一瓶買っても持て余しがちだが、石原さんはこのスイートチリにナンプラー、アプリコットジャムを混ぜて水でのばし、煮詰めてソースに仕立て直している。直火焼きのさつま揚げや厚揚げに添えれば、たちまちタイ風の一品が出来上がる。
「コンビニで牛丼でも買ったら楽なんでしょうが、手をかけたくないときって、なぜか外で売っていないものを食べたくなるんですよね。それがエスニック系のご飯だったり、うちだけの超簡単のっけ丼だったりするんです」
ワンプレートご飯よりも簡単なのっけ丼は、「ほとほと疲れたときに食べたくなる」とか。熱いご飯に、冷ややっこをのせてしょうゆをたらしたり、トマト入りオムレツにバターしょうゆをかけたり、シラス干しの甘辛いり卵にもみのりをかけるといったもので、材料も作り方も超シンプル。
そして、一品にいろいろな材料を使いすぎず、小分けに料理するのが石原流クイックテクニック。例えば、野菜はざくっと切ってサラダにしたり、さっといためたりしたほうが、手早くできて味もバラエティーに富む。ワンプレートはそんなシンプル料理の寄せ集めだが、その彩りから一目で栄養バランスがわかるのも利点。健康維持のためにもお勧めだ。(新海幸子)
タイ風ご飯プレート
※こちらの原稿はサンプルとして掲載しております。この原稿を無断で雑誌等に転載することは禁じられております。使用を御希望される方は、当研究所までご連絡ください。
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