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料理研究家
飛石なぎささん
調理した具を冷凍して利用
料理研究家、飛石なぎささんは、目下、7歳の長女を頭に4歳と1歳の男の子をもつ子育て真っ最中のお母さんでもある。朝は5時半に起き、家族の朝食作り。ご主人と長女を送り出して、下の2人の子供を保育園に預け、それから家事と仕事で1日中休む間もなくフル稼働。とにかく時間がない。
「仕事で夕方まで外に出ている日は、夕飯の支度がまた大慌て。そんなときはインスタントにも頼りたくなってしまいますが、やっぱり気が引けて」と飛石さん。
そこで、ピンチを乗り切るために考えたのが、丼の具の冷凍。あれこれ試し、中でも家族の評判がよかったのが、甘みを抑えた牛丼風の具だった。
「牛肉の切り落としを買ったら、まとめてシメジと一緒に煮て1食分ずつに分け、冷凍しておくんです。どんなに忙しい日でも、この作り置きの具とご飯さえあれば気が楽。チンして熱々ご飯にのせるだけでもおいしいんですが、大人はとろろをかけて〈牛とろろ丼〉、子供にはいり卵を添えて牛玉丼にすると、一層食が進みます」
とろろをかけるなら、ご飯は麦ご飯がぴったり。具とご飯をチンしている間にサラダとおつゆをさっと作れば、10分で夕飯が用意できる、というのが飛石流クイック料理のテクニックだ。
「とろろも、長イモをすりおろして冷凍しておけば、自然解凍で使いたいときにすぐ使えます」
買ってきても使い道の決まらない肉は、そのまま冷凍室へ直行、となりがちだが、ちょっと手を加え、こんな具にしておくと、確かに後々便利である。
「それに、肉は生で冷凍するよりも、加熱調理してから冷凍したほうが味も変わらないんです。味つけは、おなじみの牛丼より砂糖を控えて濃いめのしょうゆ味に仕上げておくのがみそ。お酒の後で小丼にして出しても喜ばれますし、お弁当のおかずにも重宝に使えます」
とはいえ、家族の新メンバーである一歳の赤ちゃんには、味が濃すぎるような…。
「豆腐と混ぜてあげると、おいしそうに食べますよ」
昨年、飛石さんが出産で入院するとき、ご主人のために作り置きして行ったのも、実は今回、紹介してくれた具だったとか。冷凍の具は、お母さんの思いやりを家族に伝える“愛情丼”のもとでもあった。(山田冨起子)
牛とろろ丼
※こちらの原稿はサンプルとして掲載しております。この原稿を無断で雑誌等に転載することは禁じられております。使用を御希望される方は、当研究所までご連絡ください。
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