食品料理研究室
2003年度の企画概要
新聞掲載用レシピ制作『おいしさふくらむ 乾物百科』
乾物独特の味わいを生かすのも、戻し方次第。
そのコツを実験で探り、持ち味に適した調理法を紹介します。
新聞掲載用レシピ制作
 
7/24

そうめん

盛り付けは必ず水気をきって

 蒸し暑い日本の夏の食卓に欠かせないそうめん。昔ながらの手延べに人気がありますが、なんといってもそうめんは「のどごし」のよさが身上。おいしさを引き立たせるゆで方、食べ方の極意とは?
 【製法・種類】 そうめんには、古来からの手法を受け継いだ手延べ式と機械式があります。手延べ式の製造は寒い冬の間に限られています。まず小麦粉に食塩水を加えて生地を作り、食用油を塗って手でよりをかけながら、細く延ばしていきます。そして十分に延ばしたところで竿(さお)にかけて乾燥させれば出来上がり。時間と手間をかけた独特のコシが特徴です。
 新物よりも梅雨を越したものが珍重されていますが、これは梅雨時に酵素反応が起こり、コシと風味が増すからです。しかし、古ければ古いほどおいしいというものでもなく、2年越の古物(ひねもの)、3年越しの大古物が一番といわれています。でも、家庭での長期保存は要注意。密閉容器に移し替え、早めに食べきってください。
 一方、機械式はうどんと同じで、ミキサーでこねて平らにのばした生地を細く切り、乾燥させて作ります。
 【戻し方】 ゆで方はもちろんのこと、食卓に出すまでが勝負です。たっぷりの湯を用意するというのはめん類すべてに共通のこと。差し水は、細いそうめんでは特に必要はありません。ふきこぼれそうになったら、さっと火を弱めましょう。ゆで上がったら、流水をあてながらもみ洗いしてぬめりと油臭さを取ります。その後、氷水にくぐらせてめんをしっかり締めること。この手間が、のどごしを保つコツの一つです。
 もう一つは、盛り付け方。水の中に浸すことは避けてください。ふやけて心地よいのどごしが損なわれてしまいます。水気を切って盛り付けるか、ざるに氷を置き、その上にのせるようにしましょう。
 【戻し率】 重量で約3倍に増えます。冷やしそうめんなら4人分で6〜7束ぐらいを目安に。
 【調理方法】 ゆでた後の水洗いの程度や盛り付け方によって、めんに残る塩分が変わります。つゆの塩加減はめんを一度食べてみてから調節しましょう。(熊谷美智世)

冷やしそうめん/にゅうめん

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