生活情報研究室
環境科学研究室・研究発表一覧

 住環境に関わる昆虫や微生物などの研究を実施しております。長期の基礎研究や共同研究などのご要望にもお答えいたします。お気軽にお問い合わせください。
主な学会発表・文献一覧
 
【2008年研究発表一覧】

1.日本マイコトキシン学会第63回学術講演会
[日時と場所] 2008年1月11日 国立博物館・新宿分館
[発表演題] −国内で起きるカビ毒汚染 −その実態と防御−
[____]ぶどう園等におけるSection Nigri の分布と分離株の オクラトキシン産生性
[発表者] 横山耕治1)・川上裕司2)・大橋正孝3)・陰地義樹4)・久米田祐子5)・橋治男6)
[____]1)千葉大学真菌医学研究センター・2)(株)エフシージー総合研究所
[____]3)奈良県生活環境部・4)奈良県保健環境研究センター
[____]5)大阪府公衆衛生研究所・ 6)千葉県衛生研究所
[要 旨]
 Aspergillus Section Nigri によるオクラトキシン汚染の可能性は、1998年タイ国における保存 green Robusta Coffee豆で示され、この汚染は保存の管理により軽減されることをPeter B.らにより報告されている(1)。その後、2001年ブラジル産コーヒー豆からオクラトキシンA産生菌が分離され、A. ochraseusA. niger とされた(2)。2004年アルゼンチン市場の干しぶどうの75%でオクラトキシンA(OTA)が検出され、Section Nigri の中の62株(28%)が、また、A. carbonarius の82.6%がOTAを産生したと報告されている(3)。2006年オーストラリアのブドウ製品の調査が報告され、ワインでのOTA検出頻度、汚染レベルも低いと報告された。分離菌の多くはA. niger であるがOTA産生株はほとんどない。A. carbonariusは第一のOTA産生種であると報告している(4)。一方、ヨーロッパの広範囲に及ぶワインのOTA汚染も、A. carbonarius によるものと推定されている。
 本邦においては国内で流通する市販食品についての汚染実態調査がなされ(5,6,7)、微量ながら国産ワインからも検出が報告されている(7)。しかしながら、Section Nigri の分布やその分離株のOTA産生性については、これまで報告が全くない。特にぶどう園やワイナリー製造環境における調査は重要と考えられる。そこで、山梨県のぶどう園やワイナリーでのSection Nigri の分布と分離株のオクラトキシン産生性について調査した。
 今回の調査で、OTAを産生するA. carbonarius は、ブドウ園土壌、浮遊菌で検出頻度がきわめて低いことが示された。このことは、本邦では果実などの農産物への汚染頻度も低いと考えられる。しかしながら、オクラトキシン産生A. carbonariusが、 本邦においてもワイナリー製造環境を含め現実に存在することは、収穫からその後の品質管理には充分注意が必要であることを示している。


2.日本家屋害虫学会第29回年次大会
[日時と場所] 2008年2月15日 麻布大学
[発表演題1)] タバコシバンムシから分離された病原細菌類
[発表者] 橋本 一浩1),2)・須山祐之3)・川上 裕司1)・中川 淳1),5)・内田 明彦2)・川上 泰2)
[____]古畑 勝則4)
[____]1)(株)エフシージー総合研究所環境科学研究室・2)麻布大学医動物学研究室
[____]3)東京歯科大学衛生学講座・4)麻布大学微生物学研究室
[____]5)日本大学応用昆虫学研究室

[発表演題2)] タバコシバンムシから分離された真菌類の付着率と付着形態
[発表者] 中川 淳1),2)・川上 裕司1)・橋本 一浩1),3)畠山 吉則2)・内田 明彦3)
[____]橋 治男4)・岩野 秀俊2)
[____]1)(株)エフシージー総合研究所環境科学研究室・2)日本大学応用昆虫学研究室
[____]3)麻布大学医動物学研究室・4)千葉県衛生研究所真菌室


3.日本衛生動物学会 第60回記念大会
[日時と場所] 2008年4月17日〜19日 自治医科大学
[発表演題] タバコシバンムシの体表面に付着する真菌類―特にAspergillus との関係について―
[発表者] 川上 裕司1),2)・中川 淳1),2)・橋本 一浩1),3)・岩野 秀俊2)・内田 明彦3)
[____]1)(株)エフシージー総合研究所 環境科学研究室,2)日本大学応用昆虫学研究室,
[____]3)麻布大学医動物学研究室
[要 旨]
 演者らは,タバコシバンムシが住環境に極めて普通に生息し,体表面と消化管から病原微生物が分離されることを明らかにした。また,本種から分離された Aspergillus ochraceus は高いochratoxin A産生能を有することも報告している(家屋害虫,1996,1997,1998,2004;衛生動物,2002;マイコトキシン2006)。本大会では,本種の体表面における真菌類胞子の付着率と付着状況について,2006〜2007年に調査した結果について報告する。東京・神奈川・埼玉所在の一般住宅9軒,小学校1校,児童公園5カ所,病院外部1カ所の合計16カ所を調査対象として,ニューセリコ(富士フレーバー社製)を用いて捕獲した。捕獲個体から真菌胞子の付着率を検査し,真菌類の分離・同定を行なった。また,走査形電子顕微鏡を用いて体表面に付着するカビ胞子の付着状況を観察した。更に,本種に人為的にAspergillus胞子を付着させて,24時間後の付着状況を観察した。
 真菌の付着率は2006年が70.9%,2007年が78.3%であり,2年間の平均は72.2%であった。真菌類胞子の付着部位は,上唇,大顎,前胸背板,小楯板,前翅,腹部,腿節,脛節であり,ほぼ全身に付着していた。前胸背板と前翅では,胞子が単独で体毛に付着する傾向が認められた。また,前翅の体毛に付着する胞子が「胞子由来の粘着物質」によって固着されており,人為的にAspergillus胞子を付着させた場合には,24時間後には体毛に胞子が固着されることが観察された。以上の結果から,「本種とカビとの間に何らかの意図的な関係がある」と考える。


4.文化財保存修復学会 第30回記念大会
[日時と場所] 2008年5月16日〜18日 太宰府市中央公民館・九州国立博物館
[発表演題] 美術館におけるカビ汚染の実態調査
[発表者] 川上 裕司1),2)・橋本 一浩1)
[____]1)(株)エフシージー総合研究所 環境科学研究室・2)ランビエンテ保存修復学院
[要 旨]
 現在,美術館や博物館の有害生物防除の主流になりつつあるのが,IPMである。演者は,IPMの観点から美術館における害虫やカビの調査を行っている。本大会では静岡県内の美術館におけるカビ発生の実態調査の結果について報告する。[調査期間]2007年2月,7月,11月の3回調査を実施。[調査場所]展示室,展示室など6箇所。[調査法]@エアーサンプラーによる浮遊真菌の測定,A滅菌スタンプ瓶による付着真菌の測定,B自動記録式温湿度計による温湿度の測定[調査結果]@浮遊真菌濃度は50〜800CFU/m3と測定月ごとに幅があった。A展示室は7月に浮遊真菌濃度が増加したが,収蔵庫では各月ともほぼ一定濃度であった。B収蔵庫の吸排気ダクトがカビの汚染源となっていた。C浮遊・付着ともにAspergillus, Cladosporium, Penicillium が60〜65%を占めた。D展示室・収蔵庫ともに,温度・湿度が一定に保たれておらず,これがカビ発生の一因であった。E特に,A. versicolor, A. penicillioides が絵画汚染カビであった。


5.日本菌学会 第52回年次大会
[日時と場所] 2008年5月30日〜31日 三重大学 三翠ホール
[発表演題] “室内に潜むマイコトキシン産生菌”の由来−タバコシバンムシの付着菌−
[発表者] 川上 裕司
[____](株)エフシージー総合研究所環境科学研究室
[要 旨]
 タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)は2〜3mmの微小な広食性甲虫で,多種類の乾燥植物質や乾燥食品を食害することで著名な家屋害虫である。演者は,これまでに本種が人の住環境中に極めて普通に生息することを明らかにし,更に,本種の体表面と消化管からは公衆衛生上有害な真菌と細菌が分離されることを報告してきた(家屋害虫1996,1997,1998,2001,2004;衛生動物2002, 2003,2005,2007,2008;マイコトキシン2006,2007;応動昆2007)。体表面からはマイコトキシン産生菌として知られるAspergillus flavus,A. ochraceusなどが分離されている。本種から分離されたA. ochraceusのochratoxin A 産生能を分析した結果,31株中29株に強い産生能があることが判った。本種がA. ochraceusのcarrierとなることによる,食品のochratoxin汚染の可能性が懸念される。また,走査形電子顕微鏡による採集個体の観察から,本種の前胸背板や前翅の体毛に付着する胞子が「胞子由来の粘着物質」によって固定されていることが明らかになった。 (一部抜粋)

6.室内環境学会 2008年総会
[日時と場所] 2008年12月1日〜2日 タワーホール船橋(江戸川区民ホール)
[発表演題1)] 美術館から採取されたAspergillus 属の比較検討
[発表者] 橋本 一浩1),2)・福田 安住1),3)・川上 裕司1),3)
[____]1)(株)エフシージー総合研究所環境科学研究室・2)麻布大学大学院環境保健学研究科
[____]3)ランビエンテ保存修復学院

[発表演題2)] 特別シンポジウム「アレルギーと室内環境」
[______] 演題6・内装工事の不備によるカビの被害事例とその後の裁判について
[発表者]__リレー発表 @当事者からの報告(西口智子)
[___________] A「カビ発生調査」調査担当者からの報告(川上裕司)
[___________] B担当弁護士からの報告
[__________](宮岡孝之:今村記念法律事務所 所長
[_______________]専修大学法科大学院教授)  

 

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【2007年研究発表一覧】

1.第77回 日本衛生学会大会
[日時と場所] 2007年3月25日(日)〜28日(水)・大阪国際交流センター
[発表演題] オフィスビルにおける空調機からの臭気発生とその原因について
[発表者] 印南 幸夫1)・伊東 裕之1)・矢田 修1)・川上 裕司2)・菅又 昌実3)
1)日立アプライアンス(株)・2)(株)エフシージー総合研究所環境科学研究室・
3)首都大学東京大学院人間健康科学研究科

2.第51回 日本応用動物昆虫学会大会
[日時と場所] 2007年3月27日(火)〜29日(木)・広島大学
[発表演題] タバコシバンムシから分離された真菌類と胞子の付着状況
[発表者] 中川 淳1),2)・川上 裕司2)・高橋 治男3)・橋本 一浩4)2)・内田 明彦4)・畠山 吉則1)・岩野 秀俊1)
[____]1)日本大学生物資源科学部・2)(株)エフシージー総合研究所・3)千葉県衛生研究所
[____]4)麻布大学環境保健学部
[要 旨]
 演者らは,タバコシバンムシが人の住環境に普通に生息することを明らかにし(家屋害虫,1996,1997,1998),体表面と消化管からは病原微生物が分離されることも報告している(衛生動物,2002;家屋害虫2004).本大会では2006年の追調査結果を報告する.6〜10月に,東京都と近県所在の住宅や公園計16ヶ所でフェロモントラップを用いて本種を捕獲した.トラップを14日間設置し,捕獲された個体から真菌類を分離した.また,体表面を走査電顕で観察し,カビ胞子の付着状況を詳細に調べた。  本種から分離された真菌は Cladosporium属> Aspergillus属> Penicillium属の順で多かった.本種はカビ毒を産生する A. ochraceusを付着させていることをこれまでに報告してきたが,今回は15株が分離された.また, A. flavusも15株が分離された.走査電顕による観察から Aspergillus属胞子の付着が確認できた.本種が A. ochraceusのcarrierとなることによる,食品のオクラトキシン汚染の可能性が推察される.また,本種前胸背板の体毛に付着する胞子が「胞子由来の粘着物質」によって固定されていることが明らかになった。これは,「昆虫とカビとの間に何らかの意図的な関係がある」ことの示唆ではないかと推察する.


3.第59回 日本衛生動物学会大会
[日時と場所] 2007年4月2日(月)〜4日(水)・大阪市立大学医学部
[発表演題] タバコシバンムシから分離された真菌類 −第5報−
[発表者] 川上 裕司1)・橋本 一浩1),2)・中川 淳1),3)・岩野 秀俊3)・内田 明彦2)・高橋 治男4)
[____]1)(株)エフシージー総合研究所環境科学研究室,2)麻布大学医動物学研究室,
[____]3)日本大学応用昆虫学研究室,4)千葉県衛生研究所真菌室
[要 旨]
 演者らは,タバコシバンムシ Lasioderma serricorne が住環境に極めて普通に生息することを明らかにし(家屋害虫,1996,1997,1998),更に,本種の体表面と消化管から病原微生物が分離されることを明らかにしている(衛生動物,2002;家屋害虫2004)。本大会では,2006年に追調査した結果について報告する。2006年6月〜10月に東京・神奈川・埼玉所在の一般住宅9軒,小学校1校,児童公園5カ所,病院に隣接する自動販売機裏1カ所の合計16カ所でフェロモントラップ(富士フレーバー社製)を用いて捕獲調査を実施した。トラップは,いずれも14日間設置し,捕獲された個体から真菌類の分離検査を行った。分離された Aspergillus ochraceus 15株については ochratoxin A産生能を, A. flavus 7株については aflatoxin産生能を検査した。また,走査形電子顕微鏡(日立S-3500N)を用いて本種の体表面に付着するカビ胞子を観察した。
 本種はいずれの場所でも捕獲された。本種から分離された真菌は Cladosporium 属> Aspergillus 属> Penicillium 属の順で多かった。本種は「 A.ochraceus を体表面に付着させて運ぶ」こと,また,本種から分離された「 A.ochraceus は高い ochratoxin A産生能を有する」ことをこれまでに報告してきたが,今回の検査結果でも同様に陽性傾向が見られた。これに対して, aflatoxin産生能は陰性傾向であった。本種が A. ochraceus のcarrierとなることによる,食品のオクラトキシン汚染の可能性が推察される。また,本種の前胸背板の体毛に付着する胞子が「胞子由来の粘着物質」によって固定されていることが電顕観察から明らかになった。これは,「昆虫とカビとの間に何らかの意図的な関係がある」ことの示唆ではないかと推察する。


4.日本エアロゾル学会 第24回エアロゾル科学・技術研究討論会
[日時と場所] 2007年8月9日(木)〜11日(土)・ 国立保健医療科学院(埼玉県和光市南2-3-6)
[発表演題] シンポジウムT 室内空気汚染の新たな流れ
[____]A01 居住環境におけるカビ汚染の実態調査

[発表者] 川上 裕司 ((株)エフシージー総合研究所環境科学研究室)
[____] 阿部 恵子(環境生物学研究所)

5.日本昆虫学会 第67大会
[日時と場所] 2007年9月15(土)〜17(月)・ 神戸大学理学部・百年記念館(神戸市灘区六甲台町1-1)
[発表演題] 小集会「第6回穿孔性昆虫を語る会」
[____]CW201:タバコシバンムシとマイコトキシン産生真菌の関係

[発表者] 川上 裕司 ((株)エフシージー総合研究所環境科学研究室)
[要 旨]
 タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)は広食性で,多種類の乾燥植物質や乾燥食品を食害することで著名な家屋害虫である。演者は,これまでに本種が人の住環境中に極めて普通に生息することを明らかにし,更に,本種の体表面と消化管からは公衆衛生上有害な真菌と細菌が分離されることを報告してきた(家屋害虫1996,1997,1998,2001,2004;衛生動物2002, 2003,2005,2007;マイコトキシン2006,2007;応動昆2007)。体表面からはマイコトキシン産生菌として知られるAspergillus flavus,A. fumigatus,A. ochraceus,A. versicolor などが分離されている。本種から分離されたA. ochraceusのochratoxin A産生能を調べた結果,31株中29株に強い産生能があることが判った。本種がA. ochraceusのcarrierとなることによる,食品のochratoxin汚染の可能性が懸念される。また,走査電顕による観察から本種前胸背板の体毛に付着する胞子が「胞子由来の粘着物質」によって固定されていることが明らかになった。これは,「昆虫と真菌との間に何らかの意図的な関係がある」ことを示すものではないかと推察している。


6.室内環境学会 平成19年度研究発表会
[日時と場所] 2007年11月30日(金)〜12月2日(日)・ 東北文化学園大学(仙台市青葉区国見6-45-1)
[発表演題1)] 美術館におけるカビ汚染の実態調査
[発表者] 〇川上 裕司 (株)エフシージー総合研究所環境科学研究室

[発表演題2)] 空調機における微生物の実態調査
[発表者] 〇矢田 修,印南 幸夫(日立アプライアンス),川上 裕司(エフシージー総合研究所)
[____] 寺田 厚(日本獣医生命科学大学),菅又 昌 実(首都大学東京)

[発表演題3)] 実測カビ指数と予測カビ指数の比較調査
[発表者] 〇阿部 恵子(環境生物学研究所),川上 裕司(エフシージー総合研究所)


7.第6回建築における空気質・換気・省エネルギーに関する国際会議(IAQVEC 2007)
[日時と場所] 2007年10月28日(日)〜10月31日(水)・ 仙台国際センター(仙台市青葉区南葉山)
[発表演題1)] Measured fungal index determined using fungal growth and computed fungal index
[_____]based on temperature and relative humidity in houses.

[発表者][___] Keiko Abe1 ,Yuji Kawakami2, Takuya Hamano3 ,Yuichi Imai4 and Kenichi Iso3
[_____]1Institute of Environmental Biology, 2FCG Research Institute, Inc., 3JDC Co., Ltd.,
[_____]4Nippon Living, Co., Ltd.


 

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【2006年研究発表一覧】

1.日本家屋害虫学会第27回大会
[日時と場所] 2006年1月23日(月)・東京農業大学
[発表演題] 一般住宅における微小昆虫4種の生息調査と付着真菌検査
[発表者] 川上 裕司1)・高橋 治男2)
[____]1)(株)エフシージー総合研究所・2)千葉県衛生研究所
[要 旨]
 食品害虫として著名なノコギリヒラタムシ,コクヌストモドキ,ヒラタコクヌストモドキ,コナナガシンクイ4種の一般住宅における調査。捕獲された個体からの真菌類の分離とマイコトキシン産生能の検査。カビ毒を産生することで知られる Aspergillus ochraceus A. flavus が分離され,その産生能を調べた結果,オクラトキシンは陽性,アフラトキシンは陰性であった。



2.日本家屋害虫学会第27回大会
[日時と場所] 2006年1月23日(月)・東京農業大学
[発表演題] 住宅網戸用ネットの飛翔性昆虫侵入防止性能の評価
[発表者] 本島 信一1)・渡部 泰佳1)・中山 鶴雄1)(NBC株式会社)・川上 裕司2)
[____]1)NBC株式会社・2)(株)エフシージー総合研究所
[要 旨]
 住宅網戸用ネット(約1mm目の目開き)は,室内の換気時に屋外からの飛翔性昆虫の侵入を防ぐ目的で一般に広く使われている。しかしながら,標準仕様の網戸用ネットの目の大きさとその防虫効果については,これまで殆ど検証されていない。そこで,紫外線に誘引される飛翔性昆虫の室内への侵入を完全に防止することのできる一般住宅用網戸ネットの開発を目的として試験を実施した。この結果,網の目の面積を従来の1/4の大きさにすることで防虫性能が格段に向上することが明らかとなった。また,開口の微細化を実現するために,糸径・開口面積率の制御を行い,従来品とほぼ同等の風通しを実現した。更に,網戸ネットの光透過性に着目し,散乱値を減少させ屋外の景色がはっきり見える新規網戸用ネットを完成させることができた。



3.日本住環境医学研究会第2回学術集会
[日時と場所] 2006年2月19日(日)・東京歯科大学水道橋病院
[発表演題] 一般住宅と脱化学物質施設における浮遊真菌の調査
[発表者] 川上 裕司1)・高橋 佑子2)・石川 隆之3)・保明 克宣3)・中井 里史2)・
[____]室内環境学会ワーキンググループ4)
[____]1)(株)エフシージー総合研究所・2)横浜国立大学大学院・3)アイネクス(株)・
[____]4)室内浮遊微生物除去および防止器機の性能評価法に関する研究WG
[要 旨]
 昨年11月の室内環境学会大会での報告に続き、本年1月まで継続調査を実施した結果について報告した。
特に、前回、反響の大きかった「病原性の高いアスペルギルス フミガタスが従来考えられていた以上に、一般住宅の室内空気中に浮遊している可能性が高い」ことについては、高温培養実験(37〜38℃)の結果もまじえて報告。
 以下、これまでに判ったことを列挙する。
 (1)DG-18培地は,集落数を計数しやすい。(2)湿度の高い雨天日は,浮遊真菌数が多くなる傾向がある。(3)集合住宅は,戸建住宅に比べ浮遊真菌数が少ない。(4)9〜10月頃に真菌数のピークがある。(5)室内浮遊真菌をほぼ正確に測定するためには,最低4〜5カ所の測定が必要である。(6)戸建住宅では, Cladosporium Aspergillus が多く分離された。(7)戸建住宅では,酵母類と Cladosporium が多く分離された。(8)脱化学物質コミュニティーでは,無人の住居と温泉棟は有人の住居よりもCladosporium Mycelia が多くなる傾向が見られた。(9)住宅形態や築年数に関わらず,今回調査した8カ所とも,Aspergillus fumigatus が優占種だった。(10)肺アスペルギルス症などの主たる原因種である A. fumigatus は,従来,考えられていた以上に室内に浮遊していることが示唆された。



4.第24空気清浄とコンタミネーションコントロール研究大会
[日時と場所] 2006年4月11日(火)・早稲田大学国際会議場
[発表演題] 空中浮遊微生物除去および防止器機の性能評価法に関する研究
−超音波による胞子分散法の検討(第2報)−

[発表者] 川上 裕司1)・須山 祐之2)・阿部 恵子3)・中根 偕夫4)・高久 悟5)・
[____]山田 裕司6)・村松 淳2)・微生物ワーキンググループ7)
[____]1)(株)エフシージー総合研究所・2)東京歯科大学衛生学講座・3)環境微生物研究所・
[____]4)日本大学生産工学部電気工学科・5)埼玉県立大学歯科衛生科・6)放射線総合医学研究所・
[____]7)室内環境学会
[要 旨]
 昨年の本大会では、簡易ブース内でカビ胞子に超音波を当てることにより、均一に分散浮遊させることに成功したことを報告した。第2報では、口腔内レンサ球菌(Oral streptococcus species)を超音波ネブライザーにより分散させた方法について報告する。



5.第33回 日本防菌防黴学会年次大会
[日時と場所] 2006年5月30日(火)〜31日(水)・きゅりあん(品川区立
総合区民会館)
[発表演題] 一般住宅における浮遊真菌の調査:Aspergillus 属の内訳
[発表者] 川上 裕司1)・高橋 佑子2)4)・石川 隆之3)・保明 克宣3)・中井里史2)
[____]1)(株)エフシージー総合研究所・2)横浜国立大学大学院・3)アイネクス(株)・
[____]4)石川島播磨工業(株)
[要 旨]
 空中浮遊微生物を除去することを標榜した空気清浄機の性能評価の基礎研究を目的として,「居住空間で許容される浮遊微生物濃度の目標値」を調べるために,室内空中浮遊真菌の測定を実施した。本学会では,特に健康被害が懸念されるAspergillus属カビの測定結果について報告する。



6.文化財修復学会第28回大会
[日時と場所] 2006年6月3日(土)〜2日(日)・世田谷区民会館
[発表演題] 薬剤を使用しないで動物・植物・昆虫標本を保存する方法
[発表者] 杉山 真紀子1)・川上 裕司2)・吉川 辰美3)・堀江徹男4)
[____]1)東北芸術工科大学・2)(株)エフシージー総合研究所・3)ムシ・サイエンス・
[____]4)(株)アクアニューテック
[要 旨]
 博物館では,自然史資料および標本の保存・展示をおこなっており,その多種多様な資料の中でも特に動物・植物・昆虫の標本はカビや虫害の被害を受けやすく,保存ケースや展示ケースの中に蒸散性の防黴剤・防虫剤を添えている場合が多い。しかし薬剤は入れ替えが面倒であり,薬剤を頻繁に取り扱えば健康に被害を与える場合もあり,かつ展示ケースの中での使用は視覚的にも良くない。また,地球環境保全の事も考えてIPM(総合的有害生物防除管理)を取り入れ,薬剤の使用はできるだけ控えるべきである。そこで,薬剤を使用しないで動物・植物・昆虫標本を保存・展示する方法を2題提案した。



7.第60回 マイコトキシン研究会学術講演会
[日時と場所] 2006年9月7日(木)・文部科学省つくば研究交流センター
[発表演題] シンポジウム「本邦におけるオクラトキシン汚染の実態とその汚染カビ」
Aspergillus ochraceus の carrier としての衛生害虫

[発表者] 川上 裕司1) ・高橋 治男2)
[____]1)(株)エフシージー総合研究所・2)千葉県衛生研究所
[要 旨]
 川上らはこの10年余り,人の住環境中に生息する微小昆虫類が病原微生物の運び屋(carrier)となる可能性について,研究・報告している。
 特に,タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne),ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella),コナナガシンクイ(Rhizopertha dominica)など乾燥食品を加害する微小昆虫類はコウジカビの仲間であるアスペルギルス オクラセウス(Aspergillus ochraceus)を体表面に付着させて運ぶ可能性が高いことが解ってきた。更に,昆虫が付着させているA. ochraceusは高活性のカビ毒“オクラトキシン”を産生することが注目すべき点である。
 本研究会のシンポジウムでは,微小昆虫由来のA. ochraceus株についてこれまでの研究結果を総括する。



8.応用環境生物学系3学会連携大会
日本家屋害虫学会第28回年次大会・日本環境動物昆虫学会第18回年次
大会・日本樹木医学会第11回年次大会
[日時と場所] 2006年11月11日(土)〜12日(日)
日本大学生物資源科学部(神奈川県藤沢市)
[発表演題] タバコシバンムシから分離された真菌類−第4報−
[発表者] 川上 裕司1)・橋本 一浩1),2)・中川 淳1),3)・岩野 秀俊3)・内田 明彦2)・高橋 治男4)
[____]1)(株)エフシージー総合研究所環境科学研究室・2)麻布大学医動物学研究室・
[____]3)日本大学応用昆虫学研究室・4)千葉県衛生研究所真菌室



9.応用環境生物学系3学会連携大会
日本家屋害虫学会第28回年次大会・日本環境動物昆虫学会第18回年次
大会・日本樹木医学会第11回年次大会
[日時と場所] 2006年11月11日(土)〜12日(日)
[発表演題] タバコシバンムシの体表面に付着するカビ胞子の観察
[発表者] 中川 淳1),2)・川上 裕司2)・橋本 一浩3),2)・内田 明彦3)・畠山 吉則1)・岩野 秀俊1)
[____]1)日本大学応用昆虫学研究室・2)(株)エフシージー総合研究所環境科学研究室・
[____]3)麻布大学医動物学研究室



10.応用環境生物学系3学会連携大会
日本家屋害虫学会第28回年次大会・日本環境動物昆虫学会第18回年次
大会・日本樹木医学会第11回年次大会
[日時と場所] 2006年11月11日(土)〜12日(日)
[発表演題] 低酸素濃度で密閉された昆虫標本箱内の害虫・ダニ・カビに対する実験とその開発
[発表者] 杉山 真紀子1)・川上 裕司2)・堀江 徹男3)
[____]1)東北芸術工科大学・2)(株)エフシージー総合研究所・3)(株)アクアニューテック



11.応用環境生物学系3学会連携大会
日本家屋害虫学会第28回年次大会・日本環境動物昆虫学会第18回年次
大会・日本樹木医学会第11回年次大会
[日時と場所] 2006年11月11日(土)〜12日(日)
[発表演題] 新開発防虫(殺ダニ)加工畳の性能評価
[発表者] 上田 昇1)・板越 久子2)・川上 裕司3)
[____]1)(有)健康畳植田,2)(有),アコモテック,3)(株)エフシージー総合研究所


12.室内環境学会大会
[日時と場所] 2006年11月27日(月)〜28日(火)
[発表演題] 室内環境中の小昆虫類
[発表者] 川上 裕司
[____](株)エフシージー総合研究所環境科学研究室


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