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演題:ノシメマダラメイガから分離された真菌類
Some fungi isolated from the indian meal moths, Plodia interpunctella in Japan.
| 発表者:○ |
川上裕司(エフシージー総合研究所)・春成常仁(麻布大学)・高 橋治男(千葉県衛生研究所)・岡野清志(マイコトキシン検査協会)・内田明彦(麻布大学) |
要旨:
ノシメマダラメイガは著名な食品害虫であり,極めて食性が広く,食品の混入異物と してしばしば問題になっている。演者らは,一般住宅とその周辺の学校での本種の発 生消長と食品衛生上の問題を明らかにするために2004年5月〜12月に捕獲調査を実施 し,更に捕獲個体から真菌類の分離を行った。そして,第26回日本家屋害虫学会大会 で捕獲結果について報告した。本大会では,本種から分離された真菌類の詳細につい て報告する。調査場所:東京都所在の一般住宅13軒,神奈川県所在の一般住宅5軒,小 学校2軒,大学1軒。真菌類の分離:フェロモントラップで捕獲した個体を1頭ずつ 滅菌チューブに移し,リン酸緩衝生理食塩水を加えて洗浄した液をPDA平板培地に塗沫 して培養した。発生した集落を単離して同定し,更に一部の株についてはマイコトキシン産生能を検査し た。本種から分離された真菌類は, Cladosporium spp. 29%, Aspergillus spp. 16%, Penicillium spp. 11%,酵母 8%, Alternaria spp. 2%,その他 34%であった。また, カビ毒を産生する可能性のある Aspergillus ochraceus , A. versicolor , A. fumigatus などのカビが含まれていた。オクラトキシンを産生する A. ochraceusは一 般住宅で捕獲した個体から22株,小学校でで捕獲した個体から3株,大学でで捕獲した個体から2株の合計27株が分離された。このうち13株のオクラトキシン産生能を検査した結果,11株に強力な産生能が認められた。
これは食品衛生 上貴重なデータであり,演者らがこれまで学会で発表してきた「タバコシバンムシから分離された真菌類」の結果と合わせて報告した。
今後も住環境や食品製造施設などに生息する微小昆虫類と真菌との関係,特に,オクラトキシン産生能との関連性を継続調査する予定である。 以上
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