商品研究レポート
サンスクリーン剤

「サンスクリーン剤の
 UV防御効果PFA値
 を測定する」


 市販品サンスクリーン剤のUVA防御効果について、SkinSkan(光ファイバー蛍光分光測定値)を使って、PFA値を測定し、商品特徴との関連を調べる。
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【目的】

 市販品サンスクリーン剤のUVA防御効果について、SkinSkan(光ファイバー蛍光分光測定値)を使って、PFA値を測定し、商品特徴との関連を調べる。

【PFAとは?】

 紫外線はその波長の長さから、UVA(320_400nm)とUVB(290_320nm)という紫外線A波と紫外線B波に分けられます。もちろんさらに短い紫外線C波(UVC)もありますが、このC波はオゾン層で吸収されて地上に到達しませんので、サンスクリーン剤の紫外線防御はUVAとUVBの2種類の紫外線の防御能を評価しています。UVBの防御能はSPF値で表示し、UVAの防御能はPFA値をPA表示3段階で表し、消費者がサンスクリーン剤を選ぶ際の指標になっています。

         PFA値   分類表示 

       2以上 4未満   PA+

       4以上 8未満   PA++

       8以上       PA+++



【測定方法】


測定機器: SPEX SkinSkan(光ファイバー蛍光分光測定装置) HORIBA製
手順: (1) 試料を18mg(2mg/cm2)サンプリングする。
(2) 前腕内側に3cm×3cm四方のマーカーを四隅に付け、4箇所について塗布前の肌の拡散反射スペクトル(DRスペクトル)を測定する。
(3) 3cm×3cm四方の肌面積にサンプリングした試料を均一に塗布する。
(4) 塗布後の同部位の肌の拡散反射スペクトル(DRスペクトル)を同じく4箇所測定する。
(5) 4箇所のDRスペクトルの平均値から、in vivoで測定した皮膚上のサンスクリーン剤の透過スペクトルT(λ)を算出し、PFA値を以下の計算式で求める。


【評価サンプル】

市販品
Sample no.
SPF PA 性状
47 ++ クリーム
50+ +++ 懸濁2層
40 +++ 懸濁2層
20 ++ クリーム
30   クリーム
50+ +++ 懸濁2層
50+ +++ 懸濁2層
50+ +++ 懸濁2層
50+ +++ 懸濁2層
10 22 + クリーム
11 50   懸濁2層
12 25   クリーム
PFA値を求める計算式
実験結果
 市販のサンスクリーン剤12点について蛍光分光測定器を使って、拡散反射スペクトル(DRスペクトル)よりPFA値を算出した結果を図1に示す。本試験法は、直接肌に塗布し、肌への光によるダメージを与えることなく、PFA値を測定できる特徴があるが、実測した値は概ね表示よりも低く測定された。PAの表示のないものについての試験方法として検討を試みたが、商品のPAを反映するデータを取ることが難しいことが分かった。一連の商品の中でも、クリームタイプのものが概ね値が高くなる傾向にあり、良好な防御効果があることを示していた。しかし、この結果は、いかに均一に肌に塗布しているかが結果を左右しており、クリームタイプのものは均一にキレイに塗りやすい利点があることが分かる。サンスクリーン剤は、塗布後、炎天下の下、運動をし汗をかく条件の下で使用するケースが多い。この場合、クリームタイプのものは乳化剤の影響で、汗や皮脂などで簡単に剥れ易い特徴もあり、今回のデータが、製品のUVAの使用条件下での防御効果の指標になるかについては、さらに検討が必要と思われる。今回評価した試料の代表的な拡散反射スペクトル図を参考のために示す。

試料の代表的な拡散反射スペクトル図
(2005.11.28 美容科学研究室)


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