商品研究レポート
空気清浄機について

「空気清浄機について」

 空気清浄機といえば、花粉の季節に一番活躍するものと思われがちですが、商品研究室には、スギ花粉の収まった今でも、試験依頼が引きも切りません。そこで、空気清浄機の試験方法について、ごく簡単にお知らせしてみようと思います。


 空気清浄機の試験は、社団法人日本電機工業会の制定した日本電機工業会規格「家庭用空気清浄機」(JEM1467)によっています。そこで定められた性能試験には大きくいって「集じん性能試験」と「脱臭性能試験」とがあります。

 集じん性能試験は、密閉度のよい、約6畳弱の部屋を使って行います。家庭の中の粉じんは、タバコの煙や調理の際に出る油煙、布団のほこりなど様々ですが、ここでは発生量が多いタバコの煙を使って実験します。粉じんの濃度を測定するのは、デジタル粉じん計。密閉された部屋の中で、自動的にタバコを吸う「タバコ吸煙器」を用いて、5本のタバコを燃焼させます。燃焼が終わったら、空気清浄機の運転を開始し、粉じん濃度の減衰の具合をみます。その減衰曲線から、集じん能力を算出するのです。

 脱臭性能試験でも、タバコを使用します。家庭内の臭いは、ペットや人間、タバコ、トイレ臭など様々ですが、代表的なものとして発生量の多いと考えられるタバコを取り上げたのです。

 この試験では、1m×1m×1mの測定ボックスを使います。その中で、集じん性能試験の時と同様に、自動的にタバコを吸うタバコ吸煙器を用いて、タバコを5本燃焼させます。タバコには、いろいろな臭気成分が含まれていますが、ここでは、検知管方式で測定可能な臭気成分として、アンモニア、アセトアルデヒド、酢酸の3種類を測定します。

 タバコの燃焼が終わったら、3種類の物質について初期濃度を測定します。つぎに、空気清浄機を30分運転し、その後の濃度を測定します。そして、臭気成分がどれだけ除去できたのかを算出するのです。
 空気清浄機の基本的な性能試験は、簡単に言うとこのようにして行うのですが、詳しくは日本電機工業会の規格をご覧ください。また、試験をご依頼の節は、こちらご覧ください。
(2003.06.18 商品研究室)

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