情報調査部

フジサンケイ広報フォーラム

広報セミナー(開催レポート)

「親しき仲にもスキャンダル」
 ―スクープはどこから生まれるか

週刊文春編集長が語る週刊誌報道の舞台裏
日 時:2012年11月16日(金) 15:00〜17:00
会 場:日本記者クラブ 宴会場
講 師:『週刊文春』編集長 新谷学 氏

フジサンケイ広報フォーラム11月の月例会は「親しき仲にもスキャンダル」がモットーの『週刊文春』編集長の新谷学(しんたに・まなぶ)氏を講師に迎え、「スクープはどこから生まれるか」をテーマに週刊誌報道の裏側についてお話いただきました。

講演要旨

『週刊文春』編集長 新谷学氏 『週刊文春』編集長 新谷学氏

『週刊文春』(以下:文春)は1959年の創刊以来、「新聞・テレビが書けない記事」を書くという方針で、数々のスクープを報じてきました。ただ最近は、以前にも増してマスコミ全般がタブー視して、書けないことが増えてきたように思います。週刊文春が、政治家や芸能人のスキャンダルを報じても、他のマスコミが後追いしないケースが多いのです。その結果、当事者にとって都合のいい情報ばかりが発信されることになる。それは非常に不健全なことだと思います。世の中に対して大きな影響力を持つ人物を様々な角度から紹介するのがマスコミの大切な役割の一つだと思います。私が常に現場に伝えているのは、「『王様は裸だ!』と叫ぶ勇気を持て」ということです。

今年4月に編集長に就任した際には、スクープ、スキャンダルで雑誌が売れる時代ではないとのアドバイスもいただきました。実際、これはスクープだと思っても、なかなか売り上げにつながらないこともありました。ただ、「小沢一郎 妻からの『離縁状』」、「巨人原監督が元暴力団員に1億円払った!」というスクープを報じたところ、いずれも完売しました。54年の文春の歴史の中で、独自ネタで2週連続の完売は初めてのことだそうです。380円の週刊文春がアマゾンでは1万円近い金額で売られていたのには驚きました。それまでは「飛ばないボールを使ってるのかな?」と思うこともありましたが、本当に真芯に当たればフェンスを超えることを確信できた瞬間でした。

現在、文春には専属契約の記者を含めて58人のスタッフが在籍しています。それが特集班、セクション班、グラビア班に分かれており、特集班が一番大きく40人ほどいます。特集班では毎週木曜日のプラン会議において、各記者に5本のネタ提出を義務づけています。つまり毎週200本ほどのネタからその週のラインナップを選び、取材体制を決めるのが編集長の大切な仕事です。もう一つの重要な仕事はタイトルを決めることです。スイッチを入れれば始まるテレビや宅配される新聞と違って、週刊誌はわざわざ書店、コンビニなどに足を運んでお金を払って買ってもらわなければなりません。そのためにはインパクトの強いタイトルをつけたくなるのですが、あまりに強烈すぎると女性読者が引いてしまうように思います。女性読者がおよそ半分いることが週刊文春の大きな特徴なのです。

満席となった当日の会場
満席となった当日の会場

週刊誌の原点は「人間への興味」です。取材対象への憎悪が先に立つと誌面が暗くなってしまう。日頃立派なことを言っている人物が一皮剥けば、実はこんな裏の顔を持っていました、というのが基本です。権力の監視と言うと堅くありますが、いわば世の中のガス抜きではないかと思います。

最後に、週刊文春は読者の皆さんと双方向でつながり、それを誌面作りに反映させていきたいと考えています。これまでもメルマガ読者を対象に支持政党や原発に関するアンケートを行っています。ぜひメルマガ会員登録(無料)して下さい!

――以下、参考用に今回の月例会の御案内を掲載しています――

「フジサンケイ広報フォーラム」の11月・月例会は、「週刊文春」編集長の新谷学氏を講師にお招きし、「スクープはどこから生まれるか」をテーマにお話をいただきます。

1959年創刊の週刊文春は、「新聞・テレビが書かない記事」を書く週刊誌として、これまでも数々のスクープを連発してきました。今年に入っても、小沢一郎民主党元代表の離婚や橋下徹大阪市長の愛人報道、巨人原監督の1億円支払い報道、トップアイドル元AKB48の前田敦子の大痴態写真掲載など、政治・経済からスポーツ・芸能まで既存のメディアが書けない事物の真相に迫っています。

新谷編集長には、「週刊文春」の取材体制のほか雑誌記者から取材を受けた場合の広報対応などについても触れていただく予定です。

スケジュール調整のうえ、関係部署にもお声をかけていただき、ご参加くださいますようご案内申し上げます。

テーマ スクープはどこから生まれるか
講 師 『週刊文春』 編集長
新谷 学 氏
日 時 2012年11月16日(金)15:00〜17:00
会 場 日本記者クラブ 宴会場
(千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9F)
Tel.03-3503-2721

月例会とは

会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。広報担当者にすぐに役立つ情報提供を目的にしたものです。勉強会のテーマは、事件・事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などへの対応といった危機管理やIRなど。時には企業見学会なども実施します。
月例会には、会員各社から何名でもご参加いただけます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。
「フジサンケイ広報フォーラム」についての説明はこちら

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