環境レポート・美容・健康コラム
Vol.2 食べられる菌類【キノコ】
<2018.9.21 更新>

 こんにちは。コマツです。秋の気配が近づいてきていますね。今回から数回にわたって秋の味覚、キノコについてお伝えします。キノコは菌類の中で唯一の食材です。


 キノコも微生物に含まれるのをご存じですか? 微生物は、顕微鏡でやっと形が確認できる、肉眼では見えない微小な生物の総称で、約1 mm以下(ダニの大きさ)の生物全般を指します。菌類はもっと小さい0.1 mm位です。
 それなら「キノコは眼で見えるよ?どこが微生物?」と疑問を持ちますよね。実は私たちが知っているキノコは、キノコのライフサイクルの一時期だけを見ているのです。


~キノコのライフサイクル~

 キノコと呼ばれているものの多くは、キノコのライフサイクル(生活環)の中で少しの間だけ出現する「子実体(しじつたい)」と呼ばれている部分です。これは胞子を作って放出するための器官で、胞子を抱える部分の形の違いで担子菌(たんしきん)と子嚢菌(しのうきん)の2つに大きく分けられます。一般的にカビといわれている菌類の多くは子嚢菌類に分けられています。
 以下の図は担子菌を例にしたキノコのライフサイクルです。

キノコのライフサイクル


 キノコは、①親キノコから胞子が放出され、②はじめは一次菌糸の状態で、③運が良ければ一次菌糸同士の接合を経て、ライフサイクルの多くの期間を目に見えない菌糸体と呼ばれるカビのような形で、枯葉や木、根、土の中でひっそりと広がっていきます。④十分に菌糸が広がり、雨や光、気温等の刺激が加わったときに菌糸体がギュギュっと集まって原基をつくり、ニョキニョキと短期間で子実体が生育します。⑤子実体の中で次の世代の胞子を作って放出し、子実体は朽ちていきます。


 キノコライフサイクルのほとんどを占める①、②、③の菌糸体は、1本1本は目に見えませんが、集まった状態でやっと目に見えるようになります。私たちが食べている⑤のキノコは菌糸体が集まった部分であることから、目に見えるキノコも微生物に入るんですね。


 日本に生息していて名前が付いているキノコは、約2000種存在する(新版・追補 『北陸のキノコ図鑑』より)といわれています。また、一般に流通しているキノコの多くは人工栽培での生産が確立されていて、その数は20種類前後です。最近では珍しいキノコも生産されるようになり、今年8月には、これまで栽培しにくいとされ、キノコの女王とも呼ばれている「キヌガサタケ」の人工栽培に成功したというニュースもありました。技術は確実に進歩していますのでお店で目にするキノコも増えていくのではないでしょうか。
 私たちの食卓は新しい技術と美味しいキノコたちが豊かにしてくれているのですね。

(コマツ)



 今日の夕食にキノコはいかがでしょう?(タイトルをクリックしてください!)

エリンギのオイスターソースかけ(産経新聞 2017/12/27掲載)
レシピではエリンギを茹でていますが、焼いても美味しいかもしれませんね。

サツマイモとキノコの炒めもの(産経新聞 2018/9/6掲載)
これからの季節、サツマイモも旬ですね。ほくほくのサツマイモといろいろなキノコの食感が楽しめるおかずです。



暮らしの科学部 美容・健康科学研究室に入りましたコマツと申します
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