(1)自己紹介 ~化学への興味~

 皆さま、初めまして。4月から暮らしの科学部・生活科学研究室の研究員となりました山田雄太と申します。このコラムでは、当研究室での取り組みや日々のニュース、皆さまの身近にある家電品や日用品を例に、私なりに調べ、ご紹介していきたいと考えています。
今回、第1回はまず「自己紹介」から始めたいと思います。

●ささいな事から「化学」という学問へ
 皆さまは「科学」と「化学」の違いをご存知でしょうか。「科学」とは未知なことについて仮説をたて、立証していく学問の総称です。経済学・心理学・言語学などに加え、物理学・生物学・化学・数学・工学といった数多くのジャンルがあります。「化学」とはそのなかの一つになります。

 高校の時にこの化学という学問に関心をもち、大学では化学科を専攻しました。「空が青く見えるのは何で?」「氷はなぜ浮くの?」。幼い時に感じたささいな疑問が、具体的に理解できる事から関心をもちました。

私たちが日頃扱っているものの多くには化学の力が多く関係しています。 中性洗剤を使う時、水よりもお湯を使った方が油汚れは落ちやすくありませんか? これは、温度が上がる事で油の粘性が変化する他に、界面活性剤の分子の働きが関係しています。

 この界面活性剤はさらに細かく分類され、シャンプーやリンス、洗濯用合成洗剤など、用途により異なる種類の界面活性剤が使われています。 この他にも「冷蔵庫はなぜ冷える?」「電子レンジはなぜ温められる?」など、身の回りの多くは化学と密接な関係にあります。

 生活関連商品を中心に当研究室が日々取り組む“使う人の視点に立った”商品研究を踏まえ、このコラムでは身の回りのさまざまな事象について「化学」だけでなく、「科学」という幅広い目線で考えていきたいと思います。

 日常生活には科学が溢れており、物事には必ず理由があります。 何気ない事も少し掘り下げて「なぜ?」と考えてみることで新しい発見があるのではないでしょうか? このコラムを通じ、日々のニュースや身近なものをテーマに考え、お伝えできればと考えています。今後、隔週金曜日で更新予定ですのでぜひご覧ください。

(2017.04.14)

生活科学研究室