エフシージー総合研究所・フジテレビ商品研究所

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Distribution of house dust mites, booklice, and fungi in bedroom floor dust and bedding of Japanese houses across three seasons

Yuji KAWAKAMI *1, Kazuhiro HASHIMOTO *1,Noriko KOHYAMA *2,
Fumi YAMAZAKI *2, Takashi NISHIZAWA *2Toby SAVILLE *2,
Nobuhiro ASANO *2,and Yuma FUKUTOMI *3
*1 Laboratory of Environmental Science, FCG Research Institute,Inc.,
1-1-20-6F Aomi, Koto-ku,Tokyo,135-0064, Japan
*2 Dyson Limited, 8 Ichibancho, Chiyoda-ku, Tokyo, 102-0082, Japan
*3 Clinical Research Center for Allergy and Rheumatology, Sagamihara National Hospital,18-1 Sakuradai, Minami-ku, Sagamihara, Kanagawa, 252-0392, Japan

住宅の寝室と寝具のハウスダストに含まれる室内塵性ダニ,チャタテムシ,真菌の3シーズンにおける分布調査

川上裕司 *1,橋本一浩 *1, 小田尚幸 *1,
神山典子 *2, 山崎史 *2, 西澤孝士 *2,
Toby SAVILLE *2, 麻野信弘 *2,福冨友馬 *3
*1 (株)エフシージー総合研究所環境科学研究室,〒135-0064 東京都江東区青海1-1-20-6F
*2 ダイソン(株),〒135-0064 東京都千代田区一番町8
*3 国立病院機構相模原病院臨床研究センター,〒252-0392 神奈川県相模原市南区桜台18-1

要旨

 東京都および近県に所在する38軒の住宅を対象として,寝室および寝具のハウスダストに含まれるアレルゲン生物(室内塵性ダニ類,チャタテムシ,真菌)の分布状況と春季,夏季,秋季の3シーズンの季節変動を調査した。38軒から分離されたコナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)の総数は寝具で8,783頭,床で30,927頭であった。一方,ヤケヒョウヒダニ(D. pteronyssinus)の総数は寝具で428頭,床で505頭であった。ダニ抗原も同様の傾向を示し,Der f 1の方がDer p 1より有意に多かった。近年の本邦住宅では,コナヒョウヒダニの割合が極めて高くなっていることが明らかになった。昆虫では,チャタテムシが多く,総数は寝具で213頭,床で1,628頭であった。コナヒョウヒダニおよびチャタテムシは春季よりも夏季と秋季に増加する傾向が見られた。一方,ダニ抗原とカビは,床では春季より夏季と秋季に増加したが,寝具では有意差が見られなかった。コナヒョウヒダニおよびチャタテムシは絨毯や畳よりもフローリングの方が有意に少なかった。また,コナヒョウヒダニおよびチャタテムシは床の掃除頻度が多いほど,有意に少なくなる傾向を示した。
 真菌については,床と寝具ともにコウジカビ属(Aspergillus),クロカビ属(Cladosporium),コウボ(yeast)の分離頻度が高かった。特に好湿性の真菌の分離数(cfu/total dust:全ハウスダストから分離されたコロニー数)は,床より寝具で有意に多い傾向を示した。

Keywords:
bedroom(寝室),house dust(ハウスダスト),house dust mites(室内塵性ダニ類), Dermatophagoides farinae(コナヒョウヒダニ),booklice(チャタテムシ),fungi(真菌)

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  • 室内環境中で健康被害を及ぼすダニ・微小昆虫類・カビなどの研究
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