エフシージー総合研究所・フジテレビ商品研究所

最新の学会発表

【平成27年室内環境学会学術大会】

空気清浄機に関するアンケート調査

日時・場所:2015年12月3日 沖縄県コンベンションセンター
西 桂子1),○川上 裕司2)(会員),橋本 一浩2)(会員),永野 景子3)(非会員),小田 尚幸2)(会員),野村 綾子3)(非会員),野尻 妙子2)(非会員)
1)(株)リビングくらしHOW研究所 2)(株)エフシージー総合研究所 環境科学研究室
3)千葉県衛生研究所
3)サンケイリビング新聞社

Abstract: The questionary survey about air purifiers was conducted from July to August 2015, targeting the monitors of Living Newspaper Group in various parts of Japan. We asked 16 items of questions about air purifiers, such as the model and the purpose of purchase, to 439 people who own air purifiers and 207 people who do not, then totaled and analyzed 646 answers (statistically effective samples). As a result of the analysis, respective features were found according to three divisible groups; those using the monofunctional type air purifiers just for purifying the air, those using ones with the facility to humidify type air purifiers, and those not owning air purifiers. The two major purposes of purchase were " measures against allergen such as pollen and house dust " and " measures against cold and influenza ".

キーワード:空気清浄機(air purifier),アンケート調査(Questionary survey),アレルゲン(allergen),モニター(Monitor)

1.緒言

 近年,国民の約半数が何らかのアレルギー疾患を抱えていると言われる。これを背景とするかのように,空気清浄機を利用する家庭が増加傾向にある。実際に内閣府の調査では,一世帯当たりの空気清浄機の普及率は2010年以降,毎年2%ずつ上昇し2015年には44.4%に達している。演者らは,「空気清浄機の購入動機や用途」を明確にすることを目的として,一般消費者を対象に空気清浄機に関するアンケート調査を実施した。

2.方法

 2015年7月〜8月にリビング新聞グループが有する日本全国の読者モニターを対象として,電子媒体によってアンケート調査を実施した。空気清浄機に関する使用機種や購入目的など16項目について,有効回答が得られた合計646名のモニターからのアンケート結果を集計・解析した。

3.結果および考察

 646名のうち,空気清浄機を所有するモニターは439名(68.0%),空気清浄機を所有していないモニターは207名(32.0%)であった。

3-1.空気清浄機の種類

 439名が使用している空気清浄機の種類は単機能空気清浄機(空気清浄機能のみに特化)が193名(44.0%),加湿機能付き空気清浄機が220名(50.1%),両方とも使用しているモニターが26名(5.9%)であった。

3-2.購入目的

 単機能空気清浄機(193名)の主な購入目的は,「花粉の除去」が141名(73.1%),「ハウスダストの除去」が132名(68.1%)と多かった。いずれもアレルゲンとして著名である。続いて,「ウイルスの除去」が89名(46.1%),「生活臭の除去」が78名(40.4%),「カビ」の除去が56名(29.0%)と多かった。
 一方,加湿機能付き清浄機(220名)は,「花粉の除去」が160名(72.7%),「ハウスダストの除去」が153名(69.5%)と多いのは単機能型と同様であったが,次に「乾燥を防ぐ」が135名(61.4%)と多く単機能型と異なる結果であった。また,「ウイルスの除去」(132名・60.0%),「生活臭の除去」(83名・37.7%)と単機能型と同様に続いた。

3-3.利用者が罹患しているアレルギー

 空気清浄機を利用する439名のうち,家族が何らかのアレルギーに罹患していると答えたモニターは257名(58.5%)であった。一方,空気清浄 機を使っていないと答えた207名のうち,アレルギー罹患有りと答えたのは95名(45.9%)であった。空気清浄機を利用している家庭の方が,アレルギー罹患の割合が10ポイント以上多い結果であった。
 空気清浄機を利用する439名のうち,最も多かったアレルギー症状は「花粉症」で226名(51.5%)に達した。次に,「アレルギー性鼻炎」が141名(32.1%),「アトピー性皮膚炎」が74名(16.9%),「気管支喘息」が62名(14.1%)であった。
 アレルギー性鼻炎については,単機能型清浄機の利用率が41.8%であったのに対し,加湿付き清浄機が51.8%と高かった。鼻・喉の潤いを求めようとする消費者の購入傾向が伺えた。

3-4.加湿付き清浄機の使用実態

 空気清浄機を毎日24時間作動さているモニターは30〜40%に達した。また,加湿機能は乾燥が気になる時だけスポット的に使用するモニターが多かった。その反面,毎日24時間,加湿機能を使用しているモニターも9.4%存在した。
 今後,空気清浄機の普及が下降線になるとは思われず,確かな機能性が求められるだろう。

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