vol.18 家の中に侵入してくる花粉の撃退方法
〜事前にやっておきたい花粉症対策〜

 国民病とも言えるほど、春の季節に多くの人を苦しめるスギなどの花粉症。アレルギー症状を抑える薬もよいものがでてきていますが、花粉症対策の基本は花粉を寄せ付けないことが一番です。しかし、目に見えない花粉はカビなどと同様に厄介です。マスクを着用する際も、使い捨てのマスクはなるべくこまめに取り換えたほうが効果的です。今回はどんなに気をつけていても家の中に侵入してくる花粉の撃退方法をご紹介します。


家の中に侵入してくる花粉の撃退方法

家の中に侵入してくる花粉を防ぐ

 花粉症対策もすでに色々な情報が出回っており、家の中ではドアや窓を閉めることが常識になってきていますが、それでも花粉に悩まされています。機密性が高くなった住宅では、花粉が侵入できる箇所はわずかのはずですから、それがどこであるかを考えることが重要です。実は、花粉も人が出入りする玄関から入ってきます。

 人が出入りする時や衣服などに付着させて持ち込んでしまうことはもちろんですが、きちんと閉めたはずのドアでも密閉しているわけではありませんから、ドアの下などのわずかな隙間から花粉は侵入してきます。そこで玄関のたたきを掃除する必要がでてきますが、箒を使って外へ掃き出そうとすると、かえって花粉を舞い上げてしまい、逆効果になります。一番簡単な方法は、掃除機を使うことですが、これには注意が必要ですので、後述します。


簡単に花粉を取り除く方法

 簡単に花粉を取り除く方法として、古新聞を使うことをおすすめします。玄関のたたきに古新聞を敷いて、上から水を撒き、古新聞に花粉を吸着させて、そのまま拭き取ってしまいます。さらに布(またはクロス)で水拭きをすれば、きれいに取り除くことができます。水拭きではなく、消毒用エタノールで拭き取れば、同時にカビ対策にもなります。

 侵入経路としては窓も同様です。花粉の飛散が多い日中は、窓を閉めることを心がけていても、花粉の飛散が少ない時には、窓を開けて換気をしたいものです。実はその時に注意が必要です。窓の桟(さん)に溜まった花粉も一緒に室内に入ってきてしまうからです。ジョウロなどを使って花粉を洗い流すことが一番ですが、2階以上の部屋など水が流せないところでは、玄関と同じように、桟にあわせて古新聞を切って敷き、スプレーなどを使って水を含ませてから拭き取ることで、花粉を取り除きましょう。ウェットティッシュを使って拭き取ることもできます。 注意することは、決して掃いたり、こすったりして、花粉を飛散させないことです。


掃除機を使う時の注意

 掃除機を使用するのが一番簡単なのですが、古い型の掃除機は、せっかく吸い取った花粉が掃除機の排気口から外に出てしまい、かえって室内に飛散させてしまいますので、注意が必要です。サイクロン式の掃除機は、紙パック式に比べて、花粉を外に逃がさないということが最近の当研究室の実験の結果わかってきましたので、おすすめです。


 春の季節を気持ちよく過ごすために、しっかりと花粉症対策をしましょう。また、今回紹介した花粉症対策は、他のアレルギーの原因となるカビなどにも有効となりますので、是非覚えておいてください。

(2013.3.11)

IPM研究室