月例会開催レポート

経済誌取材の舞台裏と経済動向

 フジサンケイ広報フォーラム5月の月例会は、経済誌『週刊ダイヤモンド』編集長の田中久夫(たなか・ひさお)氏を講師に迎え、「経済誌取材の舞台裏」をテーマに開催しました。

―講演要旨は次の通り―
田中 久夫 氏
『週刊ダイヤモンド』編集長
田中 久夫 氏

 『週刊ダイヤモンド』は、95年の歴史を持つ経済誌の老舗で、三大経済誌の一角を占めている。いま雑誌・出版業界は、これまで経験したことのない泥沼の不況にあるが、書店売りの経済誌の販売部数では16年連続で一位の座をキープしている。競争の激しい経済誌では、週ごとの特集内容で販売部数が大きく変わってくる。税金、葬儀、相続などビジネスマンが関心を持つテーマも積極的に取り上げている。

 最近の読者の傾向として、2,3年前に売れ筋だった投資や経済、政治といった分野の特集に関心が薄れていることが挙げられる。さまざまな原因が考えられるが、明確な理由を見出すに至っていない。一方で、勝ち組といわれる企業の特集を組むと、思った以上の反応がある。厳しい経済環境にあって、成功している企業のトップやその組織、さらに仕事の取り組み方などに多くの読者が関心をもっているのだと思う。

 編集体制は、編集長の下にデスク8人、記者28人となっている。記者の約3分の2が新聞・テレビ・通信社などからの中途採用者で、半数を女性が占めている。週刊誌の性格上、速報性では新聞・テレビにかなわないので、深堀りの記事を速やかに掲載するよう日ごろから心掛けている。また、ソフトバンクと提携し、この6月から記事の一部を携帯メディアで読めるサービスをはじめる予定だ。

 日本経済もここにきて復調の兆しがみえてきた。自動車・電機などの業績もコスト削減の効果などで、勢いを取り戻しつつある。しかし、長期的な展望に立つと日本経済は楽観できない。特に少子化は、国内マーケットの縮小を意味するだけに深刻だ。政府が中長期の経済成長戦略を明示し、法人税減税や少子化対策に積極的に取り組む必要があると考える。

――以下参考用に5月の月例会の御案内の内容を掲載しています――
【5月・月例会のご案内】
「経済誌取材の舞台裏」−ビジネス誌編集長から見た景気動向−


 「フジサンケイ広報フォーラム」の5月・月例会は、『週刊ダイヤモンド』 編集長の田中久夫氏を講師にお招きし、「経済誌取材の舞台裏」をテーマにお話をいただきます。

 『週刊ダイヤモンド』は、経済専門誌として一世紀近い歴史を持ち、日本の経済とそれにかかわる人にフォーカスし、新聞とは違う視点の情報を数多く提供しています。

 田中編集長には、同誌の取材態勢や雑誌ビジネスとインターネットとの融合などについてお話しいただく予定です。この他にも、取材での裏話や新年度を迎えた日本の景気動向、主な業界の動きなどについてもご説明いただく予定です。

 スケジュール調整のうえ、関係部署にもお声をかけていただき、ご参加くださいますようご案内申し上げます。



【日 時】

2010年5月21日(金) 15:00〜17:00

【会 場】 日本記者クラブ・宴会場map
千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9F
Tel.03-3503-2721
【テーマ・講師】 「経済誌取材の舞台裏」−ビジネス誌編集長から見た景気動向−
 『週刊ダイヤモンド』編集長  田中 久夫 氏
「月例会」とは

 会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。広報担当者にすぐに役立つ情報提供を目的にしたものです。 勉強会のテーマは、事件・事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などへの対応といった危機管理やIRなど。時には企業見学会なども実施します。
月例会には、会員各社から何名でもご参加いただけます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。

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