月例会開催レポート

政権交代で経済政策はどうなる
−首相官邸キャップが語る政治の舞台裏

 フジサンケイ広報フォーラム11月・月例会は、産経新聞政治部首相官邸キャップの阿比留瑠比(あびる・るい)氏を講師に迎え、「政権交代の余波」をテーマに開催した。

―講演要旨は次の通り―
阿比留 瑠比 氏
新聞政治部首相官邸キャップ
阿比留 瑠比 氏

 産経新聞では、首相官邸に10人の記者が詰めており、首相や官房長官などの動静を逐次ウオッチしている。

 自民党から民主党へ政権が代わり、3カ月余りが経過した。8月の選挙前から民主党が第一党になることは織り込み済みだったが、現時点でみると、とても「甘い政府」だというのが正直な感想だ。何をどう組み替えていくのか、国家戦略というものが全くみえないし、事実、鳴り物入りで立ち上げた国家戦略担当室もほとんど機能していない。他方で、党幹事長への陳情の一元化を図るなど、首相ではなく幹事長が政権運営を仕切っているようにみえる。さらに、議員立法を原則禁止し、民主党の議員は政策ではなく、選挙対策に重点を置けとの指示すらでている。こんな状態では、国民が民主党に政権を託した意味がないと思う。

 鳩山政権は、今後の経済運営をどうするのかという内政に加え、外交・安全保障の分野でも多くの課題を抱えている。しかし、鳩山首相の外交センスには首を傾けざるを得ないことが多々ある。オバマ大統領が来日したが、沖縄の米軍普天間基地移設についても、米側の意向に沿うような発言をした後に、そうした発言を否定するなど、信頼関係を損ねるような対応をしている。何といっても米国との関係は最重要であり、単なるリップサービスで全方位外交をうたっても、米国との強力な関係がなければ、喜ぶのは中国や北朝鮮だけではないか。

 新政権は、マニュフェストに掲げたことを国民との約束として、順次実施していくという。事業仕分けなど、一定の評価すべきアクションをとったことも事実だが、マニュフェストに載っていない永住外国人への参政権法案や夫婦別姓法案などを早期に可決しようとしている。国民生活にとって重要な事柄が、きちんとした議論もなく、なし崩しに決まっていくことに、とても不安を覚える。報道に携わるものとして今後もこの政権の行動を注視し、事あるごとに紙面を通じて広く訴えていきたいと考える。

――以下参考用に11月の月例会の御案内の内容を掲載しています――
【11月・月例会のご案内】
政権交代で経済政策はどうなる


 「フジサンケイ広報フォーラム」の11月・月例会は、 産経新聞政治部首相官邸キャップの阿比留瑠比氏を講師に招き、「政権交代で経済政策はどうなる」をテーマに開催いたします。

 今年8月の衆院議員総選挙の結果、与野党が逆転し50年以上にわたり続いていた自民党を中心とする政権が終焉し、民主党政権が誕生しました。

 本格的な二大政党制の開始という声もある中、新政権がどのような国政運営をしていくのか、政府と経済界との関係はどのように変化していくのかなど、さまざまなご関心があることと思います。

 阿比留氏は、橋本内閣の末期から官邸担当記者をつとめ、橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗、小泉純一郎、安倍晋三の5代にわたる政権の動きを取材してきました。この9月からは、2回目となる首相官邸キャップとして新政権の動きをウォッチしています。

 今回は政権交代の舞台裏や民主党の広報戦略などについても解説していただきます。

 スケジュール調整のうえ、関係部署にもお声をかけていただき、ご参加くださいますようご案内申し上げます。



【日 時】

2009年11月27日(金) 15:00〜17:00

【会 場】 日本記者クラブ・宴会場
千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9F
Tel.03-3503-2721
【テーマ・講師】 「政権交代で経済政策はどうなる」
 産経新聞政治部首相官邸キャップ  阿比留 瑠比 氏
「月例会」とは

 会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。広報担当者にすぐに役立つ情報提供を目的にしたものです。 勉強会のテーマは、事件・事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などへの対応といった危機管理やIRなど。時には企業見学会なども実施します。
月例会には、会員各社から何名でもご参加いただけます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。

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