月例会開催レポート

不祥事と社会部
−危機をチャンスに変えるマスコミ対応−

 フジサンケイ広報フォーラム8月・月例会は、産経新聞編集局社会部長の近藤豊和氏を講師に迎え、「不祥事と社会部 −危機をチャンスに変えるマスコミ対応−」をテーマに開催した。

―講演要旨は次の通り―
近藤 豊和 氏
産経新聞編集局社会部長
近藤 豊和 氏

 インターネット時代において、企業・団体の広報対応をめぐる環境は大きく変化してきている。誰もが広く情報発信をすることができる、暴露型社会となってきたからだ。かつて広報担当者は、不祥事をなるべく表に出さないようにすることが求められてきた。しかし、現代においては、事実を隠すことはほとんど不可能であり、隠ぺい行為はさらなる事態の悪化をもたらすことになる。積極的に事実を公表し、被害を最小限にとどめることが、第一義なのだ。不祥事においても、説明責任を果たすことで、自社のイメージ・アップにつなげることが求められている。

 「新聞に出なければそれは存在しない」という格言がある。メディアの俎上に乗ったことのみが、事実となるということだ。従って、マスコミ対応が大変重要なポイントになる。不祥事などが発生すると、新聞社などマスコミは社会部を中心に取材を開始する。

 産経新聞社会部には現在、60名の記者が在籍している。現場の記者は、20代から30代前半の若い記者で構成され、官庁などの記者クラブに駐在している。特に、警察や検察などを担当する記者は、早朝から深夜未明までの勤務というハードワークの中で、日々活動している。

 社会部記者の多くが、「社会正義」という信念の基に不正や悪を追求し、そうした事実を完全な原稿にして本社に上げることを目標としている。だからこそ、不祥事会見などで、発表内容にあいまいさや偽りのにおいを嗅ぎつけると、徹底的な事実確認を要求し、会見を長引かせることもある。

 最近も、数回にわたりお詫び会見を開いた企業や、会見を拒絶したため傷口広げた企業など、マスコミ対応を誤ったケースが散見される。企業広報担当者は、マスコミ対応のポイントをよく理解しておくとともに、経営陣への周知徹底を図っておく必要がある。また、日ごろの情報収集とリスク・マネジメントの点からも、経済部記者のみならず、社会部記者とも接点を持つよう心がけるべきだと思う。

――以下参考用に8月の月例会の御案内の内容を掲載しています――――
【8月・月例会のご案内】
ビジネス誌の舞台裏と企業取材


 「フジサンケイ広報フォーラム」の8月・月例会は、 産経新聞編集局社会部長の近藤豊和氏を講師にお招きし、「不祥事と社会部の取材対応」をテーマにお話をいただきます。

 今年も、うなぎの産地偽装事件や商品やサービスの表示についての法令違反が相次ぐなど、商品・サービス全般に対する消費者の信頼性を損ねる事件が続いております。

 また、金融機関などの職員による横領事件や個人情報の漏えいなど、組織内の管理体制が問われる不祥事も起きています。

 そこで今回は、今年上半期の主だった事件・事故をふり返り、それに対する企業の広報対応を検証します。

 なお、月例会終了後に恒例の暑気払いを兼ねた懇親会を開催します。スケジュール調整のうえ、関係部署にもお声をかけていただき、ご参加くださいますようご案内申し上げます。



【日 時】

2009年8月26日(水) 15:00〜18:00(17:00〜18:00は懇親会)

【会 場】 日本記者クラブ・宴会場
千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9F
Tel.03-3503-2721
【テーマ・講師】 「不祥事と社会部の取材対応」
 産経新聞編集局社会部長  近藤 豊和 氏
「月例会」とは

 会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。広報担当者にすぐに役立つ情報提供を目的にしたものです。 勉強会のテーマは、事件・事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などへの対応といった危機管理やIRなど。時には企業見学会なども実施します。
月例会には、会員各社から何名でもご参加いただけます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。

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