月例会開催レポート
景気判断の要点と今後の日本経済の行方

 フジサンケイ広報フォーラム3月・月例会は、大和総研 執行役員兼常務理事 資本市場調査本部長の岡野 進氏を講師に迎え、「景気判断の要点と今後の日本経済の行方」をテーマに開催しました。

―講演要旨は次の通り―
岡野 進 氏
大和総研 執行役員兼常務理事
資本市場調査本部長
岡野 進 氏

 現在の世界景気は最悪の状況といわれている。だれもが経験したことのない状況であることは確かだ。「へそ曲がり」が多いといわれているエコノミストですら全員が、現在の状況を悪いとアンケートに答えている。

 特徴は、これまでの景気循環の考え方では説明できない点だ。ひとつは、在庫の過剰感に比べ、生産の減少があまりに急であること。もうひとつは、設備投資における日米関係での変化だ。これまでは、日本の設備投資が下がると米国が上がるというように世界経済の成長に対して補完的な関係にあった。しかし、徐々に変化の兆しが見える。米国と日本、欧州の間に見られたこの補完的な動きが、先進国と新興国との間で起きつつあり、経済のグローバル化の波は変わらないが、米国中心の経済成長から新興国の内需拡大による経済成長になっていくのではないかと考えられる。

 今回の米国発のバブル(崩壊)については、日本のバブル(崩壊)が引き合いに出される。日本でのバブルの主役は、企業部門であったのに対し、現在の米国のバブルは住宅市場を中心とした家計部門で発生したことだ。日本では、高値でつかんだ土地価格とそれに連動する株価の下落により、企業へのインパクトが大きかった。他方、米国では、住宅価格(資産価値)の上昇分をさらに消費に回していた経済が2007年ぐらいから崩壊しはじめ、昨年の金融パニックで一気に加速したことから、企業・家計の双方に大きなインパクトを与えた。

 今後の景気動向は、今年の第4四半期くらいに、ある程度上向きに転じるのではないかと考えている。そのためには、いわゆる市場原理主義で臨むのではなく、よい制度を作って市場を運営していく必要があるし、政策的な対応が必要だと考えている。例えば、環境分野などへの積極的な公共投資や少子化対策も景気浮揚策になると思われる。

――以下参考用に3月の月例会の御案内の内容を掲載しています――――
【3月・月例会のご案内】
  景気判断の要点と今後の日本経済の行方


 「フジサンケイ広報フォーラム」3月・月例会は、大和総研 執行役員兼常務理事 資本市場調査本部長の岡野 進氏をお招きし、「景気判断の要点と今後の日本経済の行方」をテーマにお話いただきます。

 大和総研は、1943年に発足した大和証券の企画部調査課を母体に、1989年に調査部門、システム部門などの会社・組織を統合して現社名となりました。現在、各種リサーチやコンサルティング、システムソリューションなど幅広い事業分野をカバーしています。

 岡野氏は、同社経済調査部長を経て2003年から5年間にわたり大和総研アメリカ社長を務められました。同氏の米国経済や市場の動きについての種々のレポートは、日本の経済誌やビジネス関連のウェッブマガジンなどに幅広く掲載されました。また、「株価革命とエクィティファイナンス」(東洋経済新報社)などの著作もあります。

 スケジュール調整のうえ、関係部署にもお声をかけていただき、ご参加くださいますようご案内申し上げます。



【日 時】

2009年3月27日(金) 午後3時〜5時

【会 場】 日本記者クラブ・宴会場
千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9F
Tel.03-3503-2721
【テーマ・講師】 「景気判断の要点と今後の日本経済の行方」
(株) 大和総研 執行役員兼常務理事 資本市場調査本部長
岡野 進 氏
「月例会」とは

 会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。広報担当者にすぐに役立つ情報提供を目的にしたものです。 勉強会のテーマは、事件・事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などへの対応といった危機管理やIRなど。時には企業見学会なども実施します。
月例会には、会員各社から何名でもご参加いただけます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。

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