月例会開催レポート
企業姿勢が伝わる「お詫び広告」について考える

 フジサンケイ広報フォーラムは3月26日(水)に3月・月例会を日本記者クラブで開いた。広報紙アドバイザー(元産経新聞整理部長)の芝沼隆一(しばぬま・りゅういち)氏が「企業姿勢が伝わるお詫び広告」をテーマに講演した。

―講演要旨は次の通り―
広報紙アドバイザー(元産経新聞整理部長)芝沼 隆一氏
広報紙アドバイザー
(元産経新聞整理部長)

芝沼 隆一氏

 お詫び広告の目的は「被害の発生・拡大の防止」にある。消費者を守ることが企業を守ることにつながる。被害を食い止めるとともに、消費者の不安感を拭う役割もある。それが信頼の回復につながる。

 消費者の目は厳しさを加えている。嘘を許さないし、企業の信頼性や透明性を求めている。生産者の顔が見えない商品は敬遠する傾向にある。

 お詫び広告は、いうならば「社告」。広く社会に会社の姿勢を示し、誠意を示すことが大切だ。事が起きてから時間が経過するほど理解が得られなくなる。マスコミに先を越されては不信感が増してこじれる。後手に回ると修復に時間がかかることになる。

 お詫び広告のタイミングは発生時だけではない。回収がすすまないとき。営業を再開するときも必要ではないか。危機に直面したときこそ企業の素顔が出る。軸足を企業に置くと失敗する。「うちも被害者」といういい訳は通じないし、他者のせいにしてはいけない。正当化しても起こったことに変わりはない。不遜な言動こそ慎むべき。

 新聞に掲載するお詫び広告の基本要素は絵日記と考えてほしい。見出しと本文そして絵(写真や図版)で成り立っている。消費者に心をこめて語りかけること。丁寧語や長い文章が誠意を表すことではない。一度で理解できる文章を書く。目立たなくては意味がない。大きな文字を心がけること。お詫び広告は幕引きではない、信用回復を誓う宣言であることを忘れずに。

――以下参考用に3月の月例会の御案内の内容を全文掲載しています――――
【3月・月例会のご案内】
企業姿勢が伝わる「お詫び広告」について考える


 フジサンケイ広報フォーラム3月・月例会は、広報紙アドバイザー(元産経新聞整理部長)の芝沼隆一氏を講師に迎え、『企業姿勢が伝わる「お詫び広告」』をテーマに開催いたします。

 企業不祥事が相次ぐなか、謝罪とともに、いち早く使用中止などを伝える手段として「お詫び広告」が重視されています。しかし、その中には何を伝えようとしているのか理解しにくく、本来の役割が十分果たされていないケースもあります。
 そこで、伝えるべき相手に対して、いかに分かりやすく作成するか―について勉強したいと思います。

 「お詫び広告」に対する考え方や書き方などを、過去に掲載された記事を参考に、事例を交えてお話いただきます。ぜひご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。


【と き】 2008年3月26日(水)午後3時〜5時
【ところ】 日本記者クラブ9F「宴会場」
東京都千代田区内幸町2−2−1
日本プレスセンタービル TEL 03-3503-2721
【テーマ・講師】 「企業姿勢が伝わるお詫び広告について考える」
 広報紙アドバイザー(元産経新聞整理部長) 芝沼隆一氏
「月例会」とは
 会員制情報サービス組織「フジサンケイ広報フォーラム」が毎月開催する「勉強会」です。
広報担当者に即、役立つ情報提供を目的にしたものです。勉強会の内容は、事件や事故、特殊ジャーナリズム、内部告発などの対応といった危機管理からIRなど。時には企業の工場見学会なども実施します。
 月例会には、会員企業からは何名様でもご参加できます。また、テーマによっては関連部門(宣伝部や法務部など)の方のご参加も可能です。


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