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4月24日(木)午後3時〜5時 日本記者10F・C会議室 「最近の経済情勢と企業の変化」 |
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イラク戦争に続いて新型肺炎「SARS」が今、最も深刻な問題だ。日本企業にとって、中国がどのくらいのダメージを受けるかが読めないだけに、厳しい状況はまだ続くだろう。一方、国内では相変わらずの株価の低迷、失業率の上昇など、大変な不況時代と言える。 海外との競争力を維持するためにも、日本の製造業には以下のことの望みたい。
今後、革新的な製品としてあげられるものは、ナノテクノロジー、バイオ、環境技術がある。 ナノテクは、経団連の予測では、2010年までに国内市場規模が約27兆円になるだろうとみている。バイオ産業では、国は2010年までに基幹産業に育てるとしており、市場規模を25兆円と見込んでいる。新しい有望産業としては、健康、安全、教育、環境などの分野があげられる。 消費のマーケットでは、高齢者が重要なカギになるだろう。今、65歳以上の人口が約2400万人。75歳以上になると一千万人を突破する。高齢者だけの夫婦は約400万世帯以上、一人暮らし世帯も300万世帯以上にのぼる。2015年には65歳以上の人口が日本の総人口の26%を占めることになる。 日本の金融資産は約1400兆円で、その半分を65歳以上が持っている。この数字を見るだけでも高齢者の市場は極めて大きい。多くの企業では可処分所得の多いOL層に向けたマーケット戦略が行われているように感じる。が、これからは高齢者の人たちは何を欲しがっているのかをつかむことが求められるだろう。 私が以前、ある高齢者を対象とした生涯学習に講師として参加した時、「今、最も欲しいモノは」という問いに対して、参加者から「もっと使いやすい介護ベッド」「もっと操作しやすいビデオ」が欲しいという回答があった。高齢者の方たちは人生経験や消費に対する意識が豊富なだけに、常に、より満足する物を求めていることを実感した。 最近、ヨーロッパの有名ブランド企業へ見学に行く人が増えているそうだ。目的は、ブランドの本質を見に行くためだと思う。日本企業はこれまで大量生産によって非常に豊かなモノ作りをしてきた。ところが、円高によって東南アジア、中国に生産拠点を移してきている。メーカーとしての企業ブランド名は確かに根付いているが、逆に、世界中どこででも作れるモノ作りを行ってきたのが日本の製造業の発展であり歴史でもある。 しかし、ブランド力の強いフランスやイタリアはどうだろう。その土地で作っているから価値があるのではないだろうか。仮に、あるイタリアブランドのバッグが、デザイナーはイタリア人だが、素材から縫製まで中国製だったとしたら、ブランド力を持つだろうか。中小企業などは自信をもって日本の自社でしか作れない、ブランド作りを目指して欲しい。 日本のGDPは約500兆円で、世界の15%を占める。一方、日本列島の面積は世界の0.3%足らずだ。この0.3%の土地から世界15%のシェアのGDPを作っている日本はまだ十分に力を持っていると確信している。今こそ、企業が国際競争に勝てる力を身につけられるかが、試されている時だと思う。 |
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