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第237回 「はやぶさ」「サッカー日本代表」にみる結束力(2010年6月28日更新)
6月に入って、うれしいニュースが相次いでいる。まず、約60億キロ、7年間に及ぶ宇宙の旅を終え、無事、地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」。太陽系の月以外の天体に着陸し、地球に帰ってきたのは世界初だ。そしてサッカーW杯で、日本が初戦のカメルーン戦で本田圭祐選手がゴールを決め、勝利をあげたこと。さらに、女子プロゴルフの宮里藍選手がアメリカ本土での大会で初勝利を飾り、世界ランキングで1位となった。
蓮舫さん(現行政刷新相)の事業仕分けのさいの「世界一になる理由は何があるのでしょうか?2位じゃダメなんでしょうか?」との発言が有名になったが、今回、日本列島が歓喜に湧いたグッドニュースの数々がその答えではないだろうか。「1位」「世界初」を目指して達成したときの喜びは大きい。「1位ではなく、2位でもいい」という考え方は、「力を出し切らない」、「諦めてもよい」といったマイナスな印象が残る。
大きなプロジェクトを達成させるためには、スタッフ全員の結束力が必要になる。「はやぶさ」でいえば、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の技術者や研究者そして裏方スタッフ、さらに、NECや東芝ほか多数の日本企業ら全員の努力による勝利だ。7年間の飛行では、通信途絶やエンジン故障などのトラブル続出だったそうだが、チーム一丸となり、最後まで諦めないという強い気持ちが奇跡の帰還へとつながったのだと思う。
日本はカメルーンと対戦する際、闘莉王選手の提案で、ピッチに並んだ選手だけでなく、控え選手やスタッフまでが肩を組み「君が代」を歌った。一体感があふれていた。ゴールを決めた本田圭佑選手は、その直後、控え選手との約束どおり、真っ先にベンチに駆け寄り喜びを分かち合っていた。1選手(個)だけではなく、試合に出られない選手や蔭でチームを支えるスタッフ全員(チーム)の力が結集された1勝であったように感じた。
一方、チーム内の不協和音が表沙汰となったカメルーンとフランスは対象的だった。とくにフランスは、メキシコ戦で監督に暴言を吐いた選手の追放処分を引き金に、選手全員が練習をボイコットする内紛が勃発。サルコジ大統領が収拾を指示する始末にまで発展した。試合内容からも、前回の準優勝の面影は見られなかった。フランス最大の敗因は、チームワークの乱れなどだろう。
さて、サッカー日本。25日午前3時半に起きてテレビの前で応援した甲斐があり、デンマーク戦に見事勝利し、決勝リーグに進出した。お茶の間のにわかファンだが、大会中に、選手一人ひとりの技術力が確実に上ったように感じる。そして何よりも精神面で、「勝つんだ」という気迫が伝わってきた。スタッフを含めチーム全員で戦っているという強い結束力が良い結果を生んだのだと思う。この調子で、優勝を目指して進んでいってほしい。
(広報フォーラム事務局 永井久恵)
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