広報ショートコラム
 
第230回 東京スカイツリー(2010年5月10日更新)

 ゴールデンウィークも終わり、今日から出勤という人も多いのではないだろうか。GW中は、海外旅行やゴルフ三昧、映画館のはしごなど、それぞれにエンジョイされたことと思う。そんな中、身近な3人から「東京スカイツリーを見に行ってきた」という話を聞いて、その人気ぶりに驚いた。運営する東武グループのPRがうまいのか、建築状況が随時マスコミに報道され話題になった。そこで、GWの格好の外出先になったのかもしれない。

 大阪に住む大学時代の友人は、2年ぶりに上京した。4月末の土曜日夕方、新宿で会ったのだが、その日の午後、「東京スカイツリーの写真が撮りたくて」と浅草に1人で出かけてきたという。好奇心旺盛な彼女は、3月にも家族を置いて富士山の桜を撮りに出かけている。食事をしながら写真を見せてもらったが、さまざまな角度からのタワーの写真と見学者たちが良く撮れていた。周りは彼女と同じような素人写真家で溢れていたらしい。

 5月5日の子供の日、ある化学メーカー広報担当役員の携帯電話に連絡した。月末に予定している会合の件で、至急連絡を取りたかったからだ。電話の向こう側がざわざわしている。聞くと、「いま、孫と浅草の吾妻橋にいるんですよ。東京スカイツリーを見て、これから船で日の出桟橋に向かうところです」ということだった。役員もGW中は「孫の世話で、もう大変」といいつつも、結構、普段味わえない体験を愉しんでいる様子だった。

 先週金曜日、取材で知り合った国立大学の副学長から電話をいただいた。「記者発表のタイミングについて教えてほしい」という話だった。その後は雑談になった。「GW中は女房と東京スカイツリーを見に行きました。浅草へ行ったのも久しぶりで新鮮でした」と楽しそうに語ってくれた。副学長の奥様は同じ大学の教授で教鞭をとっていらっしゃる。そのため一緒に外出する機会はほとんどない。それだけに一層楽しめたのではないかと思う。

 新しいオフィスビルや商業施設、テーマパークができたら真っ先に出かけて、自分の目で状況を感じ取ることが大切であると、数十年前から教えられてきた。されなのに今回は人の話を聞くばかりで、まだ足を運んでいない。行こうと思えばいつでも行ける、そういう思いが行動範囲を狭くしているのだと思う。今回、3人の話を聞いて、新しい物への好奇心、GWというタイミングを計っての見学を私も見習わなくてはと感じた。

 もう一点、注目したいのは、冒頭にも触れた東武グループのタイムリーな情報発信だ。今年2月16日「東京スカイツリーの塔体の高さが300mを超えました! ツリーは日々、順調に育っています。」という見出しのニュースリリースを発行している。こうしたマスコミの、またその背景にいる一般の人々の目を引く情報発信が、世間の関心を集めることに成功している。2011年12月の竣工までにどんな情報が発信されるのか。楽しみなところだ。

(広報フォーラム事務局 山本ヒロ子)
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