広報ショートコラム
 
第215回 『川崎大師』(2010年1月25日更新)

 先週、行きつけのヘアサロンへ行ったところ、担当スタッフとのあいだで川崎大師の話になった。彼女は大師から徒歩5分のところに住んでいて、新年には必ずお参りに行き、護摩(ごま)を焚いてもらう。参考までに、災害防除、繁栄増進、敵の降伏、和合敬愛など火を焚き祈ることを「護摩を焚く」という。一昨年の元旦あたりからその会場が混みだし、今年は正座したままで足腰をずらすこともできない状態だったという。

 私はお参り客が少し空いた3日に行き、2日後に手術を控えていた友人への健康のお守りを買った。手術は大成功で、手術して翌々日にお守りを届けたときには病院の廊下をスタスタと歩いていた。お守りを大変喜んでくれ、「退院して落ち着いたころ、川崎大師に御礼参りに行ってくるわ」と言っていた。皆、律儀だ。私などお守りを買ったものの、どこへ入れたのか忘れてしまい、翌年、神社に納めるときに苦労する。

 その川崎大師、ご存知の方は多いと思うが、京浜急行「川崎」駅で京急大師線に乗り換え3つ目「川崎大師」で下車し、大本堂には参道をゆっくり歩き20分前後で到着する。神社へ着くまでの参道に設けられた露天や屋台が楽しい。川崎大師は、その距離感がちょうど良い。帰りは甘酒を飲んで、くずもちを買って帰ろう、そう思いつつ人々の後をついていく。外人観光客が見よう見まねでお祈りしている姿は何となく微笑ましい。

 「祈り」という行為は、各国共通のものであることに改めて気付く。週末、大学関係者とそのような話をしていたら、ご利益があり、お参りして楽しい神社などの情報交換となった。本などには出てない生の情報なので、この場で紹介してみたい。

  • ◆「佐野厄除け大師」(栃木県佐野市)
  • 「家内がここ5、6年、両足の膝が年々痛くなるというので一緒にお参りに行ったところ、数カ月経って良くなった。皆さんに教えてあげたい」
  • ◆「成田山新勝寺」(千葉県成田市)
  • 「家内安全、交通安全を祈る護摩祈祷のために訪れる人が多く、実際、大事故から免れた人の話も聞く。参道のうなぎ屋さんがおいしい」
  • ◆「柴又帝釈天」(東京都葛飾区)
  • 「映画『男はつらいよ』シリーズが終わり、元旦を除いて多少参拝客が減った。小ぢんまりした境内が落ち着く。穴場である」
  • ◆「観音堂」(東京都港区、グランドプリンスホテル高輪の日本庭園)
  • 「鎌倉時代の豪壮な建造物で、室町時代の作といわれる『十一面観音感半迦像』が安置されている。恋をかなえてくれるらしい」
  年が替わりだいぶ日にち経ったが、お参りは何度行っても心があらわれるも の。この土日、お薦めの神社を訪ねてみたい。
 

(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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