広報ショートコラム
 
第210回 『伊豆の国市』(2009年12月9日更新)

 先週末1泊2日で、大学時代のテニスクラブの仲間8人で忘年ゴルフに出かけた。場所は伊豆にらやまカントリークラブ。プレー中、富士山をあらゆる角度から眺められる最高のロケーションにある。土曜日は、夕食に間に合うようそれぞれが新幹線や踊り子号などを利用して、伊豆箱根鉄道「伊豆長岡」駅近くの温泉ホテルに集合した。早く到着したメンバーは温泉に入り、すっかりリラックスしていた。

 私は品川駅から新幹線「こだま」に乗り、三島駅で伊豆箱根鉄道に乗り換え、 長岡まで行った。「こだま」に乗るのは20数年ぶりだ。「のぞみ」や「ひかり」の通過待ちで、それぞれの駅で5分前後停車したりなど、のんびりした旅を味わうことができた。各駅列車もいいものだ。ホテルへは駅からタクシーでワンメーターだがあえてバスを利用した。乗車する地元の方の生活ぶりが何となく感じられるからだ。

 夕食はホテルから2、3分の割烹料理屋へ行った。そこで話題になったのが「伊豆の国市」という市名だ。2005年4月1日に、伊豆長岡町、大仁町、韮山町が合併して伊豆の国市になったのだが、恥ずかしながら私はゴルフバッグを宅急便でゴルフ場に送るまでその市名を知らなかった。メンバーでそのことを知っている人もいたが「2つぐらいの町が一緒になったんだよね」というぐらいの知識だった。

 しかし、知らないことがあればいま、インターネットですぐに調べられる。今回の忘年ゴルフでは、学生時代の話もさることながら、自分たちにとっては新たなことを吸収する1つのきっかけになった。翌日のプレー日は、ホテルを午前7時半に出発したが、町全体が霧におおわれている。「ひょっとして中止」と不安になったが「大丈夫ですよ。晴天のきざしです」と断言するタクシーの運転手さんの言葉に胸をなでおろした。

 スタートは8時34分。アップダウンが激しい。打ち下ろしのときは、ナイスショットであれば予想以上に飛ぶが、上りのコースはきつい。地面に対するクラブの角度を広げながら、ともかく前に進むしかない。それでも時折、雪がかぶさった富士山を間近に見ることができ、心をいやしてくれる。富士山が姿を現すたびに「見えた。見えた」と大騒ぎするメンバー。日本人は富士山が大好きなのだと、改めて思う。

 月曜日、読売新聞の夕刊を見ていたら、社会面に「青空に干して 静岡・三島」という見出しが飛び込んできた。三島市の坂地区で、特産の「たくあん漬け」にする大根干しが行われていることを写真入りで紹介している。おそらく伊豆の国市に行くことがなければ、その記事は目に留まらなかったと思う。偶然というのはこういうことなのかと1人で感心した。これからも、いろいろな土地を訪ねてみよう。
 

(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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