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第209回 『福岡空港』(2009年12月3日更新)
先月、弊社主催の危機管理セミナー開催のため、1泊2日で福岡に出張した。セミナー参加者は25人。多くの参加者から「具体的な危機管理と広報のポイントをうかがえて大変勉強になりました」と喜ばれた。終了後は講師3人の慰労会を会場近くの居酒屋で開き、午後9時すぎには解散した。翌日午前中、大学の後輩の地元紙経済部デスクと懇談し、お昼前、地下鉄で福岡空港に向かった。
アクシデントはその途中で起きた。博多駅で空港行きの地下鉄に乗るためエスカレーターで下り、チケットの自動販売機に向かっていたとき、段差につまずき左足首をひねってしまったのである。捻挫ではないが、痛みは相当だった。幸い、湿布薬を常に持ち歩いているためトイレに駆け込み、足首や膝にベタベタ貼ってその場をしのぎ、足を引きずりながらも何とか空港までたどり着いた。
空港まで着けば、つまり空港まで歩ければ、飛行機に座って羽田に着くのを待てばいいと思ったものの、機内で荷物を頭上の荷物入れに入れたり出したりするのは、元気なときはなんでもないことだが、足や手が不自由なときは不便なものである。通路側シートで、私の真後ろの席に座っていた男性が、足を引きずりながら入ってきた私の姿を見て手助けしてくれた。とても有難かった。
福岡から羽田の路線は偏西風の関係で逆路線よりも早く、約1時間20分で羽田空港に到着する。再び男性に手助けしてもらい、荷物を受け取り、京浜急行の電車の乗り場に向かった。タクシーに乗ろうか迷ったが、身体が思うように動かないときは、自分のペースでゆっくり歩くに限る。疲れたらペンチに腰掛ければいい。そんなことを考えていたら、何だか人生の縮図を見ているような気がしてきた。
わが家の最寄り駅・目黒へは、品川駅で山手線に乗り換えればいい。問題はいかに階段を使わずに乗り換えるかである。普段、仕事で電車をよく利用しているため、どこに何があるかは大体分かっていた。エレベーターとエスカレーターをうまく利用して山手線に乗り換え、無事、目黒駅に到着した。後日、病院で先生に経緯を話したところ「この足でよく帰ってきましたね」と驚かれた。
わずかな段差につまずいたのは、どうも左足の膝に水が溜まっていたのが原因のようだ。1年前、ゴルフのプレー中、スイングとともに左足膝が緩やかに左側に回るところを踏ん張ってしまったからかもしれない。水を抜いたらすっきりしたのはいうまでもない。大変な福岡出張となったが、セミナー成功の良い思い出と、何とか頑張って工夫しながら帰京した思い出は、当面、忘れることはないだろう。早速、この欄にも書かせていただいた。
(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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