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第206回 『高尾山『薬王院』』(2009年11月9日更新)
暑くもなく寒くもなく爽やかな日が続いている。先週土曜日もお昼ごろ、久しぶりに知人にメールを入れたところ「あまりにもお天気がいいのでトレッキングに出かけ、その足でジムに寄り、いま帰ってきたところ」という返信が夕方に届いた。それほど屋外に足を向けたくなる。私も10月最後の土曜日、友人とランチを約束、そのあと急に「高尾山に行ってみよう」ということになった。
靴が気になったが、かかとが低めだったため交換することなく、恵比寿駅近くのレストランからまっすぐ京王線新宿駅に向かった。高尾山口駅までは準特急で約50分。そこから展望台のある高尾山までは、ケーブルカーかリフトを利用することになるが、「この時期、リフトのほうが気持ちいいですよ」というチケット売り場のお姉さんの勧めでリフトに乗った。料金はどちらも往復大人1人900円。
確かに心地よい風が吹いて気分は最高。リフトはスキーのときしか利用したことがなく、身近に紅葉した樹木を眺められたのはとても新鮮だった。リフトを降りて高尾山頂までは5つのコースがあり、1時間前後で登ることができる。今回、登山は予定していなかったため、その途中にある、今から約1200年前に開山された真言宗の寺院「薬王院(やくおういん)」にお参りして帰ることにした。
帰りは、リフトのチケットを併用できるといわれケーブルカーを利用した。最高急勾配は31度18分で日本一だそうだ。山下側に向かって座っている場合、足を踏ん張らなければならない。乗っている時間はわずか10分だが、外の景色を眺めたり、手すりにしっかりつかまったり、子供たちはキャーキャー言いながらも楽しんでいた。発着駅の清滝に着くと、登山組みも続々と下山してきた。
再び京王線高尾山口駅に着いたのは午後4時半過ぎ。新宿駅には6時前に到着した。「ハイヒールでも行ける高尾山」といわれるが、お天気に誘われ午後の数時間で高尾山まで往復できたことは有意義だった。ランチを終え、私がその後の行き先をいくつか提案したところ「高尾山にいこう!ウイークデーだとなかなか行けないからね」と友人が瞬時に判断してくれたことがよかった。
瞬時の判断で失敗することもある。今回も、高尾山で大雨に降られていたかもしれない。それはそれで、「あの時は大変だったよね」といい思い出話になる。
だから何事も、最初からあまり思い込まないほうがいい。企業や自治体が主催するイベントなどで「記者の皆さん、お客さん、集まってくれますかね」と心配する人は多い。当然である。しかし、どちらに転んでも無駄なことは一つもないことを理解していただきたいと思う。
(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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