広報ショートコラム
 
第199回 『香港旅行』(2009年9月28日更新)

 前回に続き、香港へ行ったときのことを書いてみたい。香港は今回で7回目になる。最初は友人と2人で、香港の中心街「尖沙咀(チムサアチョイ)」や「中環(セントラル)」のブランドショップや地元のデパートで買い物を楽しみ、海鮮料理や上海料理、飲茶を味わった。それはそれで楽しかった。ここ数年は1人旅ということもあり、その日のお天気、気分によって行動するようなった。

 2日目、カーテンを開けると快晴だった。早々にビクトリア・ピークに行く。ピークトラムに乗り、香港の大パノラマを眺めながら最大23度の勾配を、約10分で一気に駆け上るスリルがたまらない。下山した後はピークトラム始発駅近くの香港公園へ。1978年まで駐香港イギリス軍司令官邸として使われていた茶具文物館に入り、中国茶のさまざまな茶器を観ながら歴史を学んだ気になる。

 その後、地下鉄(MRT)「中環」へ。近くの歩道橋から高台の高級住宅地を結ぶ世界最長の屋根つきエスカレーターに乗る。20本のエスカレーターを乗り継ぐ。全長は800メートル。出入り口が29もあるので、好きなところで降りて付近を散策できる。お気に入りの場所である。雑貨店で木製のフォークやスプーンを勧められ、200香港ドル(約2340円)で10本買った。値切る交渉がまた楽しい。

 3日目も快晴だった。バスを利用して山を越え、海岸に行ってみることにした。午前中は香港島の東シナ海に面したリゾートエリア「浅水湾(レパルス・ベイ)」を訪ねた。2階建てバスから景色を眺めているだけでも目の保養になる。現地での散策時間を含めても所要時間は2時間弱。再び、「中環」のバスセンターに戻り、午後は九龍半島の小さな漁港を訪ねてみることにした。

 MRTの「彩虹(チョイホン)」駅からミニバスで約30分、目的地の「西貢(サイクン)」に到着する。到着するまでに、高原あり、ヨットハーバーありの 車窓風景が広がり退屈しない。ミニバスだから、ちょっとしたドライブ気分だ。漁船から大量の魚を引き上げている光景を見るのも楽しいが、岸壁で釣り糸を垂れ、悠然と魚がかかるのを待つ老人の姿は、太公望そのもの。のどかである。

 と、今回の香港での過ごし方を書いたが、時には見知らぬ土地を無計画にタウンウォッチングするのもいいものだ。「このエリアは片道7.5香港ドル(約90円)。安いでしょう」というミニバスの運転手さんや、「こっちの茶器も安くしておくから、どう?」という雑貨店のおじさんも、なんとも素朴で気持ちがふと落ち着くから不思議だ。年に数回はこんな旅に出たいものだ。
 

(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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