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第196回 『地酒まつり』(2009年9月8日更新)
9月最初の日曜日、品川プリンスホテルで開かれた静岡県酒造組合主催の「第12回静岡県地酒まつりIN TOKYO 2009」に、いそいそと出かけた。このイベント、新酒づくりが始まる秋を前に、県内21の蔵元が参加して来場者に地酒を楽しんでもらおうというもの。会費は1人3500円。それでも各蔵元ごとの純米酒や吟醸酒、大吟醸が味わえるのだから日本酒大好き人間にはたまらない。
日曜日の午後1時から4時までの開催とあって、会場は老若男女で大にぎわい。主催者の発表では、3時間に900人近くが訪れたという。私が会場に着いたのは午後3時前。300〜400人が目当てのお酒を吟味したり、蔵元社員の説明を熱心に聞いていた。多くの人が、左手にチェーサー、右手に日本酒のグラスを持ち、実に美味しそうに飲み比べていた。お行儀のいい飲み方である。
おつまみは、開始早々にふつうの立食パーティーのような感じで、オードブルやお寿司、サンドイッチ、中華料理、揚げ物などが出されたが、1時間ぐらいであっという間になくなったらしい。しかし、来場者は食事よりも地酒を楽しみに来ているので、大きな問題にはならなかった。私も、事務局からおつまみが切れてしまったことをお詫びされたが、「お酒を味わいますので」と答えた。
顔がピンク色になった人もいたが、決して酔ってはいない。蔵元のパンフレットを見ながら味わっている人もいた。こういう飲み方をしなくてはと思ったものだ。残念だったのは、持参の紙袋から乾き物を取り出しておしゃべりしているグループがいたことだ。毎年参加し、午後3時も回れば食べ物がなくなることが分かっているのだろう。こういうグループは参加する資格はない。
がっかりさせられた蔵元もあった。「開運」という銘柄の酒造メーカーだ。銘柄名の通り、開運にあやかろうと多くの人が殺到し、午後2時半にはお酒が全くなくなってしまったらしい。問題は、その後の対応だ。「開運」という看板を見つけて来場者が次々とブースに集まってくるのに、「すみません。もう商品がなくなりました」としか社員は説明しない。その場から動こうともしないのだ。
どういう企業体質なのだろうと思った。こういう類のイベント会場で、3時間でお酒がどのぐらい出るのか把握していないことが不思議だ。見込み違いもあるかもしれないが、その時は、商品をすぐに集められるよう備えをしておくべきではないのだろうか。商品がなくなったら、パンフレットを配るなどして「開運」という商品を覚えてもらうことが大切だ。チャンスをみすみす逃がしている。ぶらっと出かけたイベント会場でも、気付いた点は多い。外部だからこそ気付くのかもしれないが、今後のセミナー開催のときなどに役立てたい。
(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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