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第191回 『かもめ族』(2009年8月14日更新)
先週、長崎、福岡、下関に出張した。羽田7時55発の長崎行きJAL便を利用したが、夏休み中とあって空港ロビーは大変な混みようだった。搭乗券引き換えと、荷物預かりのカウンターが別々のため、どちらも長蛇の列だった。荷物を預けている時間がない。機内に持ち込もうと思ったが、手荷物チェックのときに男性係員が搭乗口でも預かってくれることを教えてくれた。得した気分だった。
長崎空港から市内までバスで約50分。駅前で昼食を済ませ、午後からスタートした打ち合わせが修了したときは午後7時を回っていた。その日は市内のホテルに泊まり、翌日、福岡へ。移動には、長崎−博多駅間を約2時間で結ぶ特急「かもめ」を利用した。その名の通り「かもめ」の車体は真っ白で、流線型の先頭車両はカッコいい。黒革張りのシートも実に座り心地は上々だ。
前日、長崎の地元記者から「かもめ族っていわれている若い女性群がいるんですよ」という話を聞いた。土・日に、「かもめ」を利用して博多の天神へ行き、食事やショッピング、映画などを楽しんで、再び「かもめ」で帰ってくる女性たちのことをいうそうだ。日帰りでも十分楽しめるし、1泊して博多の夜を満喫しても翌日早めに帰れば、洗濯など自分の用事を済ませることができる。
チケットは片道4910円。天神での過ごし方にもよるが、往復1万円弱で優雅なミニ旅行を楽しみ、気分転換をはかれるなら、また行ってみようという気になる。最近は、長崎駅から天神までの高速バスにも人気が集まっているようだ。こちらのチケットは「かもめ」のほぼ半分で、片道2500円。2時間半かかるが、天神まで乗り換えなしの直通というところが受けているらしい。
とはいうものの、「かもめ」ファンは増える一方らしい。「かもめ」に乗って諫早を過ぎると右手に有明海、左手に多良岳(たらだけ)が見えてくる。そし田園風景が続く。この風景に心がいやされた。缶ビールとおつまみセット(500円)を手元に置けば、「いつも群れ飛ぶ かもめさえ〜」なんて都はるみの一節も出てこようというものだ。私も気分はすっかり「かもめ族」になった。
プライベートな旅は行き先を自ら選ぶことができるが、出張だとそうもいかない。1時間に数本しかない列車を利用しなければならないとなったら、「なんでこんなところまで」と、うしむ向きにとらえる人もいるかもしれない。しかし、私にとっては何でも新しい発見だ。今回の出張もいいチャンスと受け止めた。機会があったら、再びこのコースをゆっくり楽しんでみたい。
(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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