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第188回 『けじめ』(2009年7月21日更新) 今月2日付のこのコラム「団塊世代の定年」で、私が定年を迎えたことを書いた。今後も「広報アドバイザー」として同じ仕事を続けていくため、私自身、あまり意識していなかったのだが、コラムを見て「そんな年齢だったのですか。そうは見えませんねぇ」と、年上を喜ばせる某広報部長のように「お祝いをしようよ」と言ってくださる方が結構いらしたのに驚いた。 なによりも、このコラムを読んでいただいているのだなと思うとうれしさがひとしお身に染みた。早速、日程調整のメールが入る。「皆さんお忙しいですし、またの機会に」とやんわりお断りすると、「一つのけじめですから」と再びメールが返ってきた。私の定年をきっかけに親しいメンバーが集まり、それが皆さんの近況報告の場になればと考え直し、お誘いに甘んじることにした。 「けじめ」ということでは、知人のHさんが「母が、日ごろお世話になっている山本さんに、けじめとしてお祝いをと言ってるので、都合の良い日を聞かせてもらえますか」と、6月初め連絡してきた。Hさんにもお祝いしてもらうことが決まっているので、「お気持ちだけで十分ですと、お母さまにお伝えして」と彼女に話したところ、「けじめだから」とガンとして譲らないという。 それではと、お言葉に甘えて、先週日曜日、お母さまとHさん、私の3人の昼食会ということで、小田急線成城学園前駅から近くの中華料理店でご馳走になった。お母さまにお目にかかるのは1年3カ月ぶり。その時は、病気で亡くなられたご主人の葬儀の席でお目にかかったこともあり、看病の疲れや脱力感で、あまり元気がなかったが、先日は、はつらつしていた。 地元のボランティア活動などでいろいろな方と接点があり、さまざまな情報をお持ちのお母さまだけに話をうかがっていて楽しい。飽きない。今年、81歳になられたが、とても若い。1年前ぐらいから俳画をはじめたという。「俳句を読んで、それにふさわしい水彩画を描くのだけれど、ちょっとしたコツを覚えると、どんどん画けるものなんですね」と楽しそうに語る。 亡くなったご主人のお話をHさんと話される時も実に楽しそうだ。体が弱ってきた私の母のことを思うと、2人のくったくのない会話はうらやましくも思えた。お母さまの「けじめ」という言葉に誘われ昼食会の時間は、あっという間にすぎた。そして、こう思った。「けじめ」は、Tつのコミュニケーションの場であると。私も、せんえつながら諸先輩に、そして後輩に「けじめ」の機会を設営できるような立場になりたいと感じた昼食会だった。 (広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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