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第182回 『現代女子大生気質』(2009年6月29日更新)
エフシージー総合研究所ではこの4月から、東京家政大学で「社会と生活環境」と題する寄附講座(冠講座)を開設した。講師は弊社の社員が務め、新入生向けの半期の講座として15コマを受け持っている。私も講師の一人として名前を連ねている。与えられた題目は「社会生活と企業広報」だった。果たしていまの学生に「広報」の意味が分かるだろうか。不安な気持ちで講義日を迎えた。
大学へは、自宅の最寄駅「目黒」から山手線で「恵比寿」へ。そこで埼京線に乗り換え、約15分後には「十条」駅に着いた。女子学生の後をついて行くと10分ぐらいでキャンパスに到着した。華やかな雰囲気だ。私の母校は男女共学だったが、男子学生が圧倒的だったため、特にそう感じるのかもしれない。授業開始の午前10時40分までは30分近くあり、控室で待たせていただいた。
出番がきた。不安な思いで教室に向かう。受講者の定員は100人強。詰めて座れば150人以上は入れる階段教室だ。第一限目の授業を終えた学生たちが次々と教室に入ってくる。学生番号順に席につくので、前列が空席になることはない。パワーポイントを使っての説明のための準備をしつつ、「いかに学生たちに寝ないで最後まで聞いてもらうか」、考えがいろいろめぐってきた。
メーンタイトルを、講義のときだけ「広報活動って、な〜に」に変えたのは、学生たちにとっては分かりやすかったようだ。具体的な広報活動を、学生自身のこと、東京家政大学のことに置き換えて考えてもらったことも、講義後に提出されたレポートに「よく理解できた。記者になったつもりで東京家政大学のことを取材し、多くの人に特徴を知ってほしいと思った」と書かれていた。
授業時間は、レポートをまとめてもらう時間を除くと約1時間。この間、ずっと居眠りしている学生、30分以上にわたり友人とおしゃべりしている学生がいた。よほど注意をしようと思ったが、講師のなかの1人でも「居眠り、おしゃべり学生のいる東京家政大学」という印象を持ったならば、それが同大学の1つのイメージとなり、変えようがない。それはそれでいいと思った。
しかし、レポートを見て驚いた。受講した大半の学生が、「広報」という言葉を自分なりに解釈し、「広報という視点で世の中の動きをとらえていきたい」と、これからの取り組みについてしっかり書いていた。「あなたずっと、寝ていたんじゃないの」と聞いてみたいぐらいだ。教えられたのは私のほうかもしれない。
また、こういう機会があれば、もっと学生の関心を集めるようなテーマ、話し方、講義の進行について工夫したいと思った。
(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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