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第180回 『フードアナリスト』(2009年6月22日更新)
今月はじめ、日本フードアナリスト協会から「合格」通知が届いた。5月のGW開けの某紙社会面で「フードアナリストの試験迫る」という見出しを目にしたのがきっかけだ。「フードアナリストってなんなのだろう」と思って記事を読み、面白そうだと感じた。広報支援の仕事に無縁ではない、アナリストという言葉も興味を引いた。特別な勉強もしないまま3週間後の試験に臨んだ。
試験会場は渋谷区の栄養食糧関係の専門学校。最寄りの地下鉄「池尻大橋」駅から徒歩10分ぐらいの住宅街にあった。受験生らしき人たちが会場に向かって歩いていく。若い人たちが多い。30数年前の大学受験を思い出した。私の受験会場は4階のこぢんまりした教室だったが、最初、間違えて入った会場は階段教室だった。これだけ多くの受験者がいるとは、驚きだった。
試験問題を通じて、フードアナリストに必要な資格がどういうものなのかを理解できればいい、そんな気持ちで試験に臨んだ。一般教養から英語による食べ物の説明、郷土料理、世界の料理や酒類、菓子・パンの特徴、テーブルマナー、照明、店の接客姿勢の問題にいたるまで幅広く難しい。終ったときは脱力感だけが残った。来年またチャレンジしてみようと思い、会場を後にした。
結果は、冒頭の通りだ。フードアナリストについて改めて説明すると、お店の内装、インテリアや料理の歴史など「食」に関する知識、教養を身につけ、料理やサービス、食空間を総合的に分析、評価するスペシャリストであるという。私の資格は初級クラスで、新聞や雑誌に書いたり、テレビやラジオでコメンテーターとして活動するにはまだまだ経験を踏まなければならない。
アナリストの中には、自分の趣味や知識確認のために受験した人もいるようだ。海外旅行先のレストランで自分が食べたいメニューを探すのはなかなか難しい。「お肉や魚の調理の仕方からソースの種類まで、細かい説明が英語やフランス語で書かれているでしょう。それが理解できるようになることが目標と資格を取った方もいます」と、協会の事務局の女性が教えてくれた。
合格したことで、改めて「アナリスト教本」を読んでみた。奥が深い。レストランの理想的なテーブルの配置や椅子の高さがあることを知った。その後でイタリアンレストランに行ったら、自然とこれまでとは違った視点で見るため、結構楽しかった。私のなかに、また1つ視野を広げてくれるものができた。そう考えただけでも、今回の受験はよかったのかもしれない。次の級への受験はゆっくり考えてみたい。
(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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