広報ショートコラム
 
第178回 『女性1人で立ち飲み、焼肉を楽しむ』(2009年6月15日更新)

 時代は変わった。こう書くと「古いですね」と若者にいわれそうだが、仕事帰りに女性が1人で立ち飲み屋や焼肉屋に寄るのが流行っている。自分のペースでお酒を飲み、食事をしてさっと帰るのが「お洒落で格好いいんですよ」ということらしい。決して仲間がいないわけではないが、グループだとみんなの意向に合わせなくてはならない。たまには1人で、ということのようだ。

 立ち飲み屋というと、酒屋の一角にある立ち飲みコーナーを思い出す。夕方になると工事現場で働くおじさんたちが、コップ酒にサケ缶などをおつまみにおいしそうに飲んでいた。いまもあるのだろう。職場に戻らなければならない私としては妙に、うらやましく映ったものだ。いまは、駅の食堂街やスーパーの一角、個人宅のようなお洒落な建物に立ち飲みコーナーが設けられている。

 女性1人でも抵抗なく入れるのが魅力だ。グラスワインが一律500円、チーズなどおつまみは350円前後とリーズナブルだ。午後8時ごろ仕事を終え、ワインを2杯ぐらい飲んで帰ると、職場のイヤなことも忘れ、翌日はスッキリということらしい。女性限定というわけではないが、落ち着いた照明やカウンターテーブルなどお洒落な雰囲気に女性が1人ひとりと集まってきたらしい。

 先日、某テレビ番組で、焼き肉屋にときどき1人で行くという女性を紹介していた。焼肉というと大勢でテーブルを囲み、ワイワイいいながら食べるものと思っていた。しかし、彼女によると「ビールを飲みながら、自分のペースでお肉を焼き、ゆっくりと食べたい」という。「ハイ、焼けましたよ」と、他人から催促されるように食べる肉では「とても食べた気にならない」というわけだ。

 女性の1人旅もここにきて増えている。私などは仕事のスケジュールに合わせて海外に出かけるため、誘いたい友人がいても迷惑をかけるのではないかと1人で出かけることになる。しかし、彼女たちは、あえて1人旅を選ぶのだ。日程を自由に選べるのが魅力らしい。リゾート地のホテルや旅館も、そういう女性の志向を意識した部屋のつくりや、つくろぎ方に配慮している。

 「女性が自立して強くなったものだ」と、男性からひと言ありそうだが、1人での行動は人間を成長させてくれる。旅先で、乗り継ぎルートの選択する際も、自分ひとりに瞬時の判断が要求される。個人の危機管理という面でも勉強になる。いまや、大人の女性は1人で行動できることが、大きな要素になっているのかもしれない。私もがんばろう。
 

(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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