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第175回 「『和食育処『HONGO』」(2009年6月4日更新)
毎月1回、第三木曜日に内幸町の日本記者クラブで開催している「三木会」というネットワークの会がある。もともとは「団塊倶楽部」として年に4回、一流ホテルで著名なゲストを招いての異業種交流会としてスタートしたものだ。しかし、まとめ役のニューヨーク転勤や参加費が高額などの理由で、メンバーが自然と離れ、その後、再結成されたのが「三木会」である。
定例日と会合場所が固定しているので、出欠の連絡をすることもなく、その日の夕方には、都合のいい人が記者クラブのラウンジに集まる。社内会議などで遅れる人は7時半ごろに顔を出すし、翌日、出張などがある人は8時すぎには帰るというフリーな会合だ。それでも毎回、12、13人が集まり、近況報告や、仕事の情報交換で話が盛り上がる。解散はいつも10時近くなる。
会費は割り勘。さんざん食べて飲んで1人4000円前後。リーズナブルな会費ということもあり皆、この会を楽しみにしている。メンバーは、新聞記者などマスコミの幹部、元生損保の支店長、大学の広報担当者、ファッション専門店のオーナー、ホテルマンなどさまざまだ。55歳でリタイアして、1年のうち半年以上はマレーシアやスペインにロングステイしている優雅な人もいる。
先月、メンバーの1人が東大正門から15分ぐらいのところに、和食育処『HONGO』をオープンした。生保の支社長として売上も順調に伸ばしていたが、57歳で早期退職。この3年間は広報部長時代の経験を活かして、知り合いの出版社でアドバイザーとして活動していた。以前、「喫茶店を開いて1日中好きな音楽を聞いていたい」と話していたが、和食レストランとは驚いた。
オープニングパーティーでは「長年の夢は、喫茶店から和食レストランに変わりました。外国人にも気軽に寄ってもらえるような、親しみのある会席料理店にしたい」と彼は挨拶した。店内は外国人好みの白をベースにし、壁面には淡い色づかいの水彩の風景画が飾られて落ち着いた雰囲気だ。スタッフも厳選したらしく、もてなしの心が身についていた動きをしている。
いま、団塊世代が第二の人生を歩み始めた。生活、気持ちにゆとりがあるのか、少なくとも私のまわりにいる人たちはギスギスしていない。これまで全力投球で仕事をこなしてきただけに、これから先なにがあってもビクともしないぞという自信が、そうさせているのかもしれない。私もときどき『HONGO』に顔を出して、外国人のおしゃべり相手になってみたい。
(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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