広報ショートコラム
 
第174回 「『いま、女性が疲れているね』」(2009年6月1日更新)

 先週、東京モノレール「天王洲アイル」駅で、某商社の広報課長Zさんとばったり会った。近くのホテルで異業種交流会があり、これから大手町の本社へ戻るという。私は内幸町の日本記者クラブで打ち合わせがあり、JR新橋駅までご一緒し、その間、お互いの近況報告などで話がはずんだ。Zさんは「広報を担当して3年。ようやくその面白さが分かってきた」元気いっぱいだった。

 浜松町駅でJRに乗り換える際、Zさんが「山本さん、この間のコラムで、満員電車では若い女性の近くに行かないと書いていたでしょう。ほんとうに、同感ですよ」と話してきた。確かに、このコラムの154回目「女性の品格」で私は、「ちょっとでも彼女たちの身体に触れると、逆に突き飛ばされる」と書いた。もちろん、若い女性のすべてではないが、そういう傾向にあると−。

 Zさんは「彼女たちは『私は正しい。間違っているのはあなたたち』という感覚ですからね」と強調する。「仕事や育児などで疲れきっているのかもしれないわね」と、私は何気なく答えた。間もなく新橋駅に到着し、「今度、夜にでもお酒を飲みながら情報交換しましょう」と再会を約束して別れた。その2日後、今度は週刊誌の元編集長のAさんから同じ話題が出てビックリした。

 Aさんとは、丸の内で交差点を渡っている途中でお互いに気づいた。信号が点滅しだしたので、Aさんのいるところに駆け寄り、近況などを報告しあった。Aさんは以前勤務していた雑誌社や出身大学のOB会の名簿整理や、年に数回開催する懇親会の幹事を務めているという。そんなわけで週3日は外出、夜も昔、取材で知り合った企業の広報担当者や警察官との飲み会で忙しいそうだ。

 「あなたは以前の仕事をずっと続けているの」というAさんの問に「歳をとるごとに余裕がでてくると思っていたら、ますます忙しくなって」と答えたところ、「最近の女性は疲れているよね。会話がギスギスしているんだ」とAさん。「女性って、仕事熱心なのはいいけど、遊びがないんだよね。だから気持ちに余裕がないというか、失敗すると他人のせいにしたりして」と続けた。

 まさに、Zさんが言わんとしていたことと同じだ。一生懸命なのはいいが、女性には良い意味でのサボリ心がない。そこへ行くと、男性はうまく気を抜いていると思う。女性も、丸1日気を抜いたり、1カ月に1回ぐらいひと息つく時間を作ってはどうだろうか。好きな物を食べたり飲んだりでもいいし、映画を観たり旅行したりでもいい。たまには自分にご褒美をあげることがリフレッシュにつながるかもしれない。
 

(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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