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第161回 『森田健作千葉県知事』(2009年4月13日更新)
森田健作さんが千葉県知事に就任した。もう「森田健作さん」ではなく、「森田健作千葉県知事」といわなければならない。ただ、同年代の私にとっては、青春ドラマ「おれは男だ!」の熱血あふれる主人公の姿が焼きついている。その後も、主人公さながらに芸能活動、政治活動に真正面からとりくんできた。それだけに「森田健作さん、おめでとう。頑張って!」と言いたい。
千葉県といえば、やたら広くてつかみどころがない県なのが難点ともいえる。通勤でいえば、醤油で有名な野田市から都心に通っている人もいれば、朝はゴルフ客でいっぱいのJR内房線五井駅から東京へ向かう人も多い。もちろん、県内から成田空港へ通勤している人や、銚子や館山方面などから千葉市へ通うサラリーマンやOLもいるだろう。
千葉に住んでいる友人は「観光客を引き止める何かがないんだよね。だから成田空港に下りても、みんな素通りして東京に行ってしまう」と言う。しかし、観るところは意外と多い。成田山新勝寺はじめ、国内で最も早い初日の出を拝むことができる場所として知られる犬吠埼灯台、歴史の街・佐倉を探訪するのもいい。勝浦で釣り船に乗り、海釣りを楽しむのもいいものだ。
それなのに、観光客に滞在してもらえない大きな要因は、千葉県での楽しみ方を積極的にPRしようという県民の意気込みがないことではないか、と思う。成田空港近くのゴルフ場でプレーしたときのことだ。JR成田駅近くのうなぎ屋さん−実は、成田は「うなぎの街」として有名−で「お疲れさま会」を、と目指す店に向かっていたところ、若い外国人女性2人が途方にくれていた。
新勝寺にお参りして、都心に出るまでに時間があるのでコーヒーでも飲みたかったようだ。ところが行き交う地元の人は、2人を避けるように通り過ぎてしまう。そこで、千葉市内在住のプレー仲間に確認し、「参道近くよりも、ここから3、4分の京成成田駅周辺に気の利いた喫茶店がいくつかあるようですよ」と、私のたどたどしい英語で伝えた。2人からはとても感謝された。
私だって海外で、地下鉄の路線が分からず案内図を見ていると「5ラインに乗ればいいのよ」と教えてくれる人がいて、安堵したことが何度もある。「この人、大丈夫かな」「教えて上げよう」というちょっとしたサービス精神なのだ。そのひと言があるか無いかで、案外、街の印象って変わってしまうものだ。
千葉が変わるためには、まず地元住民の心構えが変わらなければならない。
そう感じる。
(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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