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第159回 『ポーラ美術館』(2009年4月6日更新)
「お陰さまで昨年暮あたりから美術館にいらしてくださる方が増えて、広報としてもさらにパブリシティーに力を入れていきたいと思っています」と語るのは、ポーラオルビスホールディングスの広報ウーマン。2002年9月、箱根仙石原にオープンした「ポーラ美術館」のことだ。同社のオーナーだった故鈴木常司氏が約40年かけて収集した美術作品が一同に集められている。
フジサンケイグループも箱根登山鉄道「彫刻の森」駅から歩いて3、4分のところに「彫刻の森美術館」(1969年開館)を持っており、年間を通じて多くの方に来ていただいている。「ポーラ美術館」は、そこからミュージアム巡回バスを利用して15、20分ぐらい。東京方面から直接行く場合もバスを利用しなければならないこともあり、オープン当初は訪れる人もまばらだった。
広報部門では「何とか足を運んでいただきたい」と、まずはマスコミに積極的にアピールした。それでも、なかなか効果は表れなかった。しかし、昨年来の経済危機から、近場の観光スポットに再び人気が集まるようになってきた。箱根は温泉あり、自然の景観ありで、東京からの日帰りでも、楽しめるし、リフレッシュできる。箱根に保養所を構える企業が多いことでも納得できる。
それが、いつの間にか人々の目は、私も含め、海外に向けられるようになった。土・日の前後に1日か2日休みをとれば、ソウルや台北、香港へ出かけられる。しかし、よく考えてみると、「海外に行った」ということだけに満足しているようなところもある。同じ日数をかけるならば、都心や近場で美術館めぐりをして芸術を堪能するのも、内面の充実感があるのではないだろうか。
昨年9月、定年でリタイアした某社の元広報部長Hさんは、休暇は海外と決めていた。国内にいると、ちょっとしたことでもトップから呼び出されるので、それを避けるためでもあったが…。そのHさん、最近は全国の美術館めぐりをしている。「海外に出ると美術館には必ず寄っていたが、国内の美術館はほとんど知らない。いま、新たな発見ばかりで楽しくて仕方ない」そうだ。
最近の美術館は、作品のすばらしさもさることながら、レストランやコーヒーハウス、ミュージアムショップが充実している。ショップには、その美術館でしか買えないえない商品もあり得した気分になる。近郊の美術館巡めぐりには、これからが格好の季節だ。私も土・日のどちらか早起きして箱根あたりに出かけてみよう!すがすがしい月曜日を迎えられるに違いない。
(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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