広報ショートコラム
 
第152回 『にっぽん丸』(2009年3月12日更新)

 3月4、5日の2日間、「にっぽん丸」(21,90トン、商船三井客船所有)の“春の横浜ワンナイトクルーズ”に参加した。1日目は、午後7時に横浜港大さん橋を出航、翌日午後2時に同さん橋にもどるというスケジュールだ。上司に話すと「あわただしい日程だね。もう少しゆっくりできるといいのに」と言われた。私も当初そう感じたが、実際に参加してみると、十分楽しめる内容だった。

 乗船受付開始は午後6時。サラリーマンやOLでも職場から十分駆けつけられる。出航して間もなくするとカクテルパーティー、続いてフレンチのディナーだ。9時ごろまでゆっくりワインと食事を味わい、食後はエンターテーナーショーを観たり、ソシアルダンスに参加したり、カジノでギャンブル、バーで食後酒を飲んだりと参加者はさまざまにエンジョイしていた。

 夜空を眺めながら、ジャグジー風呂でリラックスできるのも船旅ならではのこと。航路は、横浜港を出航したあと相模湾をゆっくり回りながら大島沖へ。翌日の日の出とともに神津島沖まで南下してUターン。新島沖、再び大島沖を通過して、正午ごろ千葉県州崎沖から東京湾に入った。「にっぽん丸」が航路を変更するたびに、雪をかぶった富士山が右手、左手にクッキリ眺められた。

 乗客は、クルーズの常連と、「たまには船旅でも」と初めて、あるいは2、3回目の人たちの二手に分かれる。常連さんは、カクテルパーティーやディーナーの際もゴージャスなファッションで、ソシアルダンスを楽しみにしているおばさま方が多い。「船旅が好きで」と、1人で参加しているおじさまもいた。限られたスペースの船内だけに、初対面の人でも会話がはずむ。

 海外旅行派の大阪の友人が昨年のいまごろ、母親と2人で2泊3日の瀬戸内海クルーズに参加した。「母もそうだけど、むしろ私のほうがはまってしまったわ。海や島を眺めながらの旅って、本当にリラックスできるのね。ちょっと海外に行った気分にもなれるし」と書かれた絵はがきを思い出した。私は15年前の海外でのクルーズから2回目の体験になるが、友人の感激ぶりがよく分かる。

 今回、こういう楽しみ方もあるということを新発見したのは、1泊2日というスケジュールだ。くり返しになるが、働く人にとってスケジュール的に無理なく参加でき、十分にリラックスできることが嬉しい。私も海外旅行派だが、今後、時間に余裕ができたらまた、クルーズを楽しみたいと思っている。船という非日常の別世界の雰囲気がたまらなくいい。


(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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